サービスお客様の声よくある質問記事お問い合わせ無料相談

漢字を無理なく覚えるには

漢字は、日本語学習者がいちばん不安に感じる部分であり、学び方しだいでいちばん差がつく部分でもあります。何千もの文字を一つずつ丸暗記する必要はありません。この記事では、漢字をパーツに分けて理解し、言葉の中で覚え、記憶に定着させる方法をご紹介します。学習中の方はもちろん、外国人の友人・同僚・ご家族に漢字の覚え方を聞かれたときにも役立つ内容です。

漢字が大変に感じられる理由

日常生活で使う漢字の目安として国が定めた「常用漢字」は、2,100字あまりあります。しかも多くの漢字には、中国語から入ってきた音読みと、日本古来の言葉をあてた訓読みがあり、読み方が一つではありません。最初からこの一覧を眺めたら、だれでもくじけそうになります。

大切なのは、漢字を「2,000以上のばらばらの絵」としてではなく、ひとつの仕組みとして見ることです。漢字はずっと少ない数のパーツの組み合わせでできていて、実際には単独ではなく言葉の中で出会うものだからです。

1. パーツから覚える:部首

多くの漢字は、より小さな部品の組み合わせでできています。その中でも部首は、漢字の意味のヒントになることがよくあります。よく使われる部首を数十個知っておくだけで、新しい漢字がでたらめな線の集まりには見えなくなります。

部首意味漢字の例
氵(さんずい)水海、池、泳
木(きへん)木林、校、机
亻(にんべん)人休、体、住
言(ごんべん)言葉、話すこと話、語、読
日(ひへん)太陽、日明、時、晴
口(くちへん)口味、呼、吸

部首はあくまでヒントで、いつも意味どおりとは限りませんが、新しい漢字を覚えるときの手がかりになります。パーツをつなげた短いストーリーを作る学習者も多くいます。たとえば「休」は、人が木に寄りかかって休んでいる姿、という具合です。

2. 漢字は言葉の中で覚える

ひとつの漢字の読み方をすべて一度に覚えようとすると、すぐに疲れてしまいます。それよりも単語を覚えて、読み方は単語と一緒に身につけていきましょう。「日」には「にち」「じつ」「ひ」「か」などの読み方がありますが、それを暗記する必要はありません。「日本」「毎日」「日曜日」といった単語を覚えていくうちに、読み方のパターンが自然に見えてきます。

単語には文脈があるので記憶に残りやすく、覚えたその日から会話でも使えます。

3. 間隔反復を活用する

間隔反復(spaced repetition)のアプリは、忘れかけたタイミングでカードを出題してくれます。よく覚えているカードはだんだん出る間隔が空き、苦手なカードは早めにまた出てきます。次のような使い方をすると、効果がぐっと上がります。

  • 新しいカードは少しずつ。1日数枚なら続けられますが、50枚も追加すると、復習が山積みになって追いつけなくなりがちです。
  • カードには漢字一文字ではなく単語を。できれば例文も入れましょう。
  • 短い時間でも毎日復習する。数日休むだけで、復習するカードがたまってしまいます。

4. 書くのは少し、読むのはたくさん

手で書くと、漢字のパーツに気づき、形を覚えやすくなります。基本的な書き順を知っておくと、きれいに書けるだけでなく、辞書で調べるときにも役立ちます。ただ、今はほとんどの人が日本語を入力して書くので、何も見ずに書ける漢字よりも、読んでわかる漢字のほうがずっと多くなります。これは日本語のネイティブでも同じです。

漢字がいちばん定着するのは、読むときです。学習者向けの多読教材、ふりがな付きのマンガ、街の看板やメニューなどで、同じ漢字に実際の文脈の中で何度も出会うことができます。

5. 覚える順番を工夫する

まずは、形がシンプルでよく使う漢字から始めましょう。数字、曜日、人に関する漢字、そして「行」「来」「食」のような基本的な動詞です。教科書やJLPTのレベル別リストは、必要になる順番におおよそ沿って漢字を紹介しているので、よい道しるべになります。

講師と一緒に漢字を学ぶ

漢字の練習は基本的にひとりでするものですが、講師がいると、孤独になりにくく、やるべきことも絞りやすくなります。レッスンでは、実際の文章を一緒に読んだり、混乱しやすい読み方について質問したり、覚えたばかりの言葉を会話で使ったりできるので、単語カードアプリの中だけの知識で終わりません。Hanabuddiesでは、旅行先の看板、JLPTの読解問題、仕事の書類など、学習者の方が実際に読みたいものに合わせて漢字を取り入れています。ちなみに、私たちの名前の「Hana」は「話」。左側にあるのは、言葉を表す「ごんべん」です。