日本語の手紙の書き方:構成・頭語と結語・丁寧さ
改まった日本語の手紙は、前文(頭語、時候のあいさつ、相手の安否を気づかう言葉)、主文、末文(結びのあいさつと結語)、後付け(日付、署名、宛名)の4つで構成されます。頭語と結語は「拝啓」と「敬具」のように組み合わせが決まっています。どの程度改まった書き方にするかは相手によって変わるため、同じお礼の手紙でも、ホストへの手紙、先生への手紙、大学教授への手紙ではかなり違ったものになります。この記事は、日本語で手紙を書きたい海外の方に向けて、基本の書き方をまとめたものです。
日本語の手紙の4つの部分
- 前文。頭語、時候のあいさつ、相手の健康を気づかう言葉、日ごろのお礼など。
- 主文。多くは「さて、」で始め、伝えたい内容を書きます。
- 末文。相手の健康や今後を願う言葉と、頭語に対応する結語。
- 後付け。日付、自分の名前、「様」や「先生」をつけた相手の名前。
頭語と結語
頭語と結語は対応させる必要があります。
- 拝啓 … 敬具:一般的な丁寧な手紙の基本の組み合わせ。
- 謹啓 … 謹白:より改まった表現。深く敬意を払う相手や、特に改まった場面で。
- 前略 … 草々:前文を省略するという意味で、親しい相手への短い手紙に。先生や目上の方には使いません。
家族や親しい友人への手紙では、頭語や結語を使わず、もっと温かい書き出しにすることもよくあります。お悔やみの手紙やお見舞いの手紙には、また別の決まりがあります。お悔やみの手紙の書き方とお見舞いの手紙の書き方をご覧ください。
時候のあいさつ
丁寧な手紙の多くは、4月なら「桜の花も散り始めました」、8月なら「残暑厳しい日が続いております」のように、季節にふれる一文から始まります。手紙に時間をかけたことが伝わる部分です。改まった手紙では決まった表現を、温かい手紙では自分の言葉で季節を描きます。月ごとの例は手紙で使う時候のあいさつにまとめています。
丁寧さは相手で決まる
同じお礼でも、相手の年齢、立場、自分との関係によって書き方が変わります。
- ホストや友人の家族:「です・ます」の丁寧な日本語で、温かく個人的に。「拝啓」を使わないこともあります。
- 先生や年配の師匠:敬語を使いつつ、堅苦しく冷たい印象にならないように。
- 大学教授や、短い時間お会いしただけの方:改まった表現で、短く簡潔に。自分については謙譲語を使います。
このバランスが最も難しく、機械翻訳やAIツールが最も間違えやすいところです。ひとつの丁寧さをすべての文に当てはめたり、一通の中で丁寧さが混ざったり、定型文を並べたような文章になったりしがちです。ネイティブの日本人なら、ホストファミリーには堅すぎる文や、教授には砕けすぎた文を見分けられます。
縦書きか横書きか
改まった手紙や伝統的な手紙は、上から下、右から左へ進む縦書きが一般的です。友人や若い方への手紙、洋風の便箋なら横書きでも問題ありません。年配の方や先生に書くなら、縦書きのほうが無難です。実際に書くときのコツは日本語の手紙を手書きするにはをご覧ください。
小さいけれど大切なこと
- 相手の名前はフルネームに「様」を、先生や医師、教授には「先生」をつけます。「先生様」のように重ねることはしません。
- 心から言えることだけを書きます。長く一般的な手紙より、短くても具体的な手紙のほうが伝わります。
- 一緒にした食事、教わったこと、訪れた場所など、具体的な出来事にふれます。
- 封筒の宛名も正しく書きます。日本宛ての封筒の書き方をご覧ください。
Hanabuddiesができること
Hanabuddiesのネイティブの日本人チームが、個人的な手紙や改まった手紙を、読む方にふさわしいトーンで作成・翻訳します。誰に宛てた手紙か、どのような関係か、何を伝えたいかをお知らせいただければ、自然な日本語で手紙を書き、内容を確認できるよう英語版もお渡しします。ご自身で手紙を書けるようになりたい方には、マンツーマンレッスンで講師が書き方をお教えします。日本語と英語の手紙の翻訳もあわせてご覧ください。