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日本語の会話練習:日本国外で話す力を伸ばす方法

日本に住んでいなくても、日本語の会話練習はできます。ただし、自然に機会がめぐってくることはほとんどありません。もっとも確実なのは、講師との会話レッスンを定期的に受け、その合間に言語交換、シャドーイング、ひとりごとの練習を組み合わせる方法です。ほとんどの学習者は、読む力に比べて話す力が遅れます。だからこそ目標はシンプルです。間違いを直してくれる相手と毎週少しでも話し、「言葉がすぐに出てこない」感覚に慣れていくことです。この記事は日本語を学ぶ方に向けた内容ですが、外国人の友人や同僚と日本語で話す機会がある方にも参考になるはずです。

読めるのに話せない理由

文章は読めるし、字幕があればドラマもわかる。それなのに「週末は何をしましたか」と聞かれると固まってしまう。これはごく普通のことです。読む・聞くは言葉を「認識する」力ですが、話すは言葉を「作り出す」力で、しかも調べる時間はありません。

  • 思い出すのは、見てわかるより難しい。見れば意味がわかる単語でも、必要なときに出てこないことがあります。
  • 語順が英語と逆。日本語では動詞が文の最後に来るため、英語とは違う組み立て方で文を考える必要があります。
  • 丁寧さを選ぶのに頭を使う。普通体か丁寧体か、どのくらいくだけて話すか。その場で判断することがひとつ増えます。タメ口と丁寧語の違いもご覧ください。
  • ふだんの勉強では話さない。アプリ、教科書、フラッシュカードで知識は増えますが、声に出す機会はあまりありません。

解決策は、話す練習をすることだけです。うれしいことに、定期的に続ければ話す力は比較的早く伸びていきます。

日本国外でできる練習方法

方法向いていること注意点
講師との会話レッスン決まった時間に話せる、訂正してもらえる、レベルに合った話題を選べる。講師ばかり話すレッスンになっていないか。話すのは主に自分であるべきです。
言語交換自然な会話、友だちづくり、くだけた日本語に慣れる。相手はあまり間違いを直してくれず、会話が英語に流れがちです。
シャドーイングリズム、発音、フレーズを口になじませる。鍛えられるのは「どう言うか」で、「何を言うか」ではありません。これだけでは会話になりません。
ひとりごと人目を気にせず毎日できる。足りない語彙に気づける。フィードバックがないので、気づいたことは講師に持っていきましょう。
地域の交流会・教室ほかの学習者や日本語話者と直接会える。人数が多いと、一人ひとりが話せる時間は短くなります。

言語交換を練習に生かすコツ

言語交換は楽しく、レッスンでは得られない「友だち」ができるのも魅力です。練習として役立てるために、最初にいくつかルールを決めておきましょう。

  • 時間をはっきり分ける。たとえば30分は日本語、次の30分は英語、というように。
  • 訂正をお願いする。多くの相手は、頼まれない限り遠慮して直してくれません。「話題ごとにひとつだけ直して」と伝えるだけでも違います。
  • 話題を用意していく。「何について話そうか」は、どの言語でも難しい質問です。

シャドーイングとひとりごと

シャドーイングは、日本語の短い音声を流し、ほんの少し遅れて同じように声に出す練習です。耳と口を同時に鍛えられます。学習者向けのポッドキャストや、よく知っている場面など、自分のレベルより少しやさしい音声を選びましょう。素材の選び方はアニメやドラマで日本語を学ぶ方法の記事で紹介しています。

ひとりごとは、自分の一日を日本語で実況する練習です。声に出しても、頭の中でもかまいません。夕食を作るなら「今から晩ご飯を作ります」。最初は照れくさいものですが、自分に足りない言葉がはっきりわかります。メモしておいて、次のレッスンで聞いてみましょう。

会話レッスンの組み立て方

「フリートーク」は、少し型があるほうがうまくいきます。よい会話レッスンは、たとえばこんな流れです。

  1. ウォームアップ。簡単な日本語で、この1週間のことを数分話します。
  2. メインの話題。旅行、仕事、映画、ニュースなど、事前に決めておいた話題。キーワードをいくつか準備しておきます。
  3. ロールプレイ。パートナーの家族に会う、レストランで注文する、職場での雑談など、実際に出会う場面を練習します。
  4. 最後にまとめて訂正。会話の流れを止めないよう、講師が間違いをメモしておき、あとでまとめて説明することがよくあります。
  5. もう一度言ってみる。訂正をふまえて、話した内容の一部を言い直します。この段階でこそ、多くのことが身につきます。

講師には、書いたメモをもらえるよう頼んでおきましょう。次のレッスンの前に見直すことで、一度の会話が確かな上達につながります。

固まってしまうときの対処法

ほとんどの学習者が、ときどき言葉に詰まって固まります。次のような習慣が役に立ちます。

  • つなぎの言葉を覚える。「えっと」「そうですね」は、英語の “um” や “well” と同じように考える時間をくれます。
  • 聞き返しの表現を覚える。「もう一度お願いします」「〜は日本語で何と言いますか」が言えれば、会話を続けられます。
  • もっと簡単に言う。言葉が出てこなければ、説明すればいいのです。ネイティブもよくやっています。
  • ハードルを下げる。たまにある緊張する機会より、同じ講師と短く頻繁に話すほうが気楽です。
  • 間違いは当たり前と考える。間違いはこの先何年もします。でも、心配しているほど相手に伝わらなくなることはありません。

よくある質問

会話の練習はいつから始めるべき?

最初からです。学び始めて数週間でも、自己紹介や簡単な質問への答えは練習できます。初心者向け日本語レッスンの記事もご覧ください。

どのくらいの頻度で話せばいい?

人と話すのは週に1〜2回、それに加えてほぼ毎日数分のシャドーイングやひとりごと。忙しい社会人にはちょうどよいリズムです。

相手がいなくても話す力は伸ばせる?

ある程度は伸ばせます。シャドーイングやひとりごとで滑らかさは身につきますが、本当に伝わっているかどうかは、反応して直してくれる相手がいないとわかりません。

訂正つきで定期的に話す時間がほしい方には、Hanabuddiesのオンライン日本語レッスンで、お住まいのタイムゾーンに合わせてマンツーマンの会話レッスンを行っています。