日本語の単語カードと間隔反復(SRS)の上手な使い方
間隔反復(スペースド・リピティション)を使った単語カードは、日本語の語彙や漢字を覚えるもっとも効率的な方法です。間隔反復システム(SRS)は、忘れかけたちょうどそのころにカードを出すので、まだ覚えていない言葉に時間をかけ、覚えた言葉にはほとんど時間を使いません。ポイントは、単語だけでなく例文の中で覚えること、毎日復習できる量だけ新しいカードを足すこと、そして覚えた言葉を話したり書いたりして実際に使うことです。この記事では、日本語を学ぶ方に向けて、カードの作り方と続け方を紹介します。
間隔反復のしくみ
カードを復習して覚えていれば、アプリは次に出すまでの間隔を延ばします。1日後、数日後、数週間後、数か月後というように延びていきます。忘れていれば、すぐにまた出てきます。そのため、時間がたつと1つの単語にかかる復習は月に数秒になります。1日15〜20分を続けるだけで、1〜2年で数千語の語彙が身につくのはこのためです。これはJLPTのN3〜N2に必要なおおよその量です。
よい単語カードの作り方
- 単語だけでなく例文で。短い例文の中に単語を入れ、目立たせます。意味、文法、よく一緒に使われる言葉を一度に覚えられます。
- 読み方と音声を入れる。かなの読みと、アプリが対応していれば音声も入れ、見た目だけでなく音も覚えます。
- 目的に合った向きで出題する。日本語→英語は読む・聞く力に、英語→日本語は難しいですが話す力につながります。最初は前者から始め、使いたい単語には後者も加えましょう。
- 出会った言葉で自分のカードを作る。自分の読み物、レッスン、仕事で出てきた言葉は、知らないリストの単語より記憶に残ります。
- カードは小さく。1枚に1つの情報だけ。何度も間違えるカードは分けるか、絵や例文を足しましょう。
漢字のカード
漢字は、読み方を長く並べて1字ずつ覚えるより、単語を通して覚えるのがおすすめです。「電車」のカードなら、「電」と「車」を文脈の中で覚えられ、役に立つ単語も1つ増えます。部首、書き方、読み方については漢字の覚え方で詳しく紹介しています。
1日に何枚増やす?
新しいカードは、その後何週間も復習を生みます。最初は1日5〜10枚が目安です。毎日の復習が30分を超えたり、サボる日が出てきたりしたら、しばらく新しいカードを減らしましょう。数日休むと復習がたまるので、週末にまとめてやるより毎日短く続けるほうが効果的です。忙しい毎日に組み込む方法は忙しい社会人のための日本語学習ルーティンをご覧ください。
よくある失敗
- 大きな既製のデッキをダウンロードし、1日50枚ずつ足して、1か月で挫折する。
- カードだけで日本語を勉強した気になる。カードは読む・聞く・話すを支えるもので、代わりにはなりません。
- うろ覚えなのに「正解」にする。正直に答えないと、出題の間隔が長くなりすぎます。
- 覚えた言葉を使わない。実際の文で一度口にした言葉は、クリックしただけの言葉よりずっと覚えやすくなります。
単語カードとレッスンを組み合わせる
単語カードは言葉を頭に入れるのが得意で、レッスンはそれを口から出す練習になります。オンラインレッスンで出てきた新しい言葉をデッキに加えて1週間復習し、次のレッスンで講師との会話に使う、というシンプルな流れがおすすめです。講師は、今覚えるべき言葉と後回しでいい言葉も教えられるので、時間の大きな節約になります。