職場の雑談を日本語で:昼食・休憩・飲み会
会議やメールは日本語で問題なくこなせるのに、その合間の時間になると戸惑ってしまう外国籍の社員は少なくありません。エレベーターの中、昼食の列、会議が始まる前の5分間、飲み会など。日本の会社では、こうした時間にこそ人間関係が築かれます。日本語の雑談にはいくつかのシンプルなパターンがあり、それを知れば、ぐっと楽になります。この記事では、場面ごとのフレーズとあわせて雑談のコツを紹介します。外国籍の同僚と話すきっかけを探している方にも参考になる内容です。
日本の職場の雑談の特徴
日本の職場での雑談は、軽く、前向きで、無難なものが基本です。目的は親しみを示し、その場をなごやかにすることで、強い意見を交わすことではありません。天気や季節、食べ物、週末や休み、出身地、趣味などが定番の話題です。給料、政治、宗教、あまりに個人的な質問は、相手から話が出ない限り、職場では避けましょう。
話すことと同じくらい、聞くことも大切です。日本語の会話では、「そうですね」「へえ」「なるほど」のような相槌がたくさん使われます。相槌を上手に打てれば、あまり話さなくても自然な会話になります。
毎日使えるフレーズ
| 日本語 | 読み方 | 意味・使い方 |
|---|---|---|
| 今日は暑いですね | kyō wa atsui desu ne | 天気の話題で話しかける(「寒い」に変えても) |
| 週末は何かしましたか? | shūmatsu wa nani ka shimashita ka? | 週明けの定番の質問 |
| お昼、もう食べましたか? | ohiru, mō tabemashita ka? | 昼食の前後に |
| それ、おいしそうですね | sore, oishisō desu ne | 相手の食べ物をほめるとき |
| ご出身はどちらですか? | goshusshin wa dochira desu ka? | 出身地を丁寧にたずねるとき |
| 最近忙しいですか? | saikin isogashii desu ka? | 久しぶりに会った同僚に |
| へえ、そうなんですね | hē, sō nan desu ne | 興味をもって聞いていることを示す相槌 |
会議の前後
会議が始まるまでの数分間は、特に来客があるときの雑談の定番の場面です。天気や移動についてのひと言がぴったりです。「今日は遠いところ、ありがとうございます」と声をかけるのもよいでしょう。会議のあとは、同僚に「お疲れさまでした」と言えば、気持ちよく締めくくれます。会議そのものについては、日本の取引先との会議の記事をご覧ください。
昼食と休憩
昼食は、仕事の日の中でいちばんリラックスできる時間であることが多いです。同僚に誘われたら、できるだけ参加しましょう。思っている以上に大切なことです。「この辺でおすすめのお店はありますか?」とたずねるのは、会話のよいきっかけになります。自分の国の料理の話も喜ばれるので、説明できるようにしておきましょう。
飲み会
飲み会は、歓迎会から年末の忘年会まで、お酒を伴う職場の食事会です。いくつかの習慣を知っておくと安心です。
- 最初の「乾杯」まで、飲み始めるのは待ちましょう。
- 周りの人、特に目上の人のグラスに気を配り、空いていたら注ぎましょう。
- お酒を飲まなくても大丈夫です。ソフトドリンクを頼むのはふつうのことで、「ウーロン茶でお願いします」と言えば問題ありません。
- 職場よりくだけた雰囲気ですが、目上の人には丁寧な言葉を使い続けましょう。
- 翌日は、幹事の人やごちそうしてくれた人に「昨日はごちそうさまでした」とお礼を言いましょう。
丁寧に話すか、くだけて話すか
目上の人やあまり親しくない人とは、「です・ます」の丁寧な日本語で話しましょう。同年代の同僚とは、時間がたつにつれてくだけた話し方になる職場も多いですが、相手に合わせるのが基本です。迷ったら、丁寧に話して失敗することはありません。違いについては、丁寧語とタメ口の使い分けで解説しています。
雑談を練習する
雑談はテンポが速く、予想がつかないので、本で学ぶのは難しいものです。それでも練習すればすぐに上達します。講師となら、エレベーター、昼食、飲み会、来客対応など、実際に出会う場面をそのままロールプレイできます。数週間練習しただけで、職場での居心地が大きく変わったと感じる社会人も多くいます。より大きな視点からは、日本の職場文化の記事もご覧ください。