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日本語は難しい?英語話者にとってのやさしい点と難しい点

英語を母語とする人にとって、日本語はたしかに難しい言語です。ただ、その難しさは多くの人が想像するところとは少し違います。米国務省の外交官養成機関(Foreign Service Institute)は、英語話者にとってもっとも習得が難しい言語のグループに日本語を入れています。主な理由は、漢字、英語と異なる語順、そして共通する語彙の少なさです。一方で、発音はなじみやすく、複数形や冠詞はなく、動詞の活用も驚くほど規則的です。この記事では、思ったよりやさしいところ、本当に難しいところ、そして学習を楽にする工夫を率直にまとめました。日本語を学ぶ方はもちろん、「日本語って難しい?」と外国人の友人に聞かれたことがある方にも参考になる内容です。

思ったよりやさしいところ

  • 発音。母音は5つだけで、ほとんどの音は英語にあるか、それに近い音です。中国語のような声調もありません。多くの英語話者は、早い段階で通じる発音ができるようになります。注意したい点は日本語の発音ガイドで紹介しています。
  • 複数形がない。「本」は1冊でも何冊でも「本」。文脈でわかります。
  • 冠詞がない。英語の “a” や “the” のように、使い分けで迷うものがありません。
  • 文法上の性がない。名詞に男性・女性の区別はなく、形容詞をそれに合わせて変える必要もありません。
  • 主語によって動詞が変わらない。「行きます」は、私でも、あなたでも、彼女でも、彼らでも同じです。
  • 活用が規則的。本当の意味での不規則動詞は「する」と「来る」くらいで、ほかはパターンに沿って変化します。動詞の活用の基本もご覧ください。
  • ひらがな・カタカナ。見た目は手ごわそうですが、数週間で覚えられます。ひらがな・カタカナの覚え方をご覧ください。

本当に難しいところ

  • 漢字。いちばんの難関です。日常の読み書きには2,000字ほどの漢字が使われ、その多くに複数の読み方があります。身につけるには数週間ではなく数年かかりますが、毎日少しずつ続ければ、負担はぐっと軽くなります。漢字の覚え方もご覧ください。
  • 語順。動詞は文の最後に来て、「は」「が」「を」などの助詞がそれぞれの言葉の役割を示します。文の組み立て方そのものを考え直す必要があります。助詞の解説もあわせてどうぞ。
  • 語彙をゼロから覚える。カタカナの外来語を除けば、英語に似た単語はほとんどありません。スペイン語やフランス語の学習者なら最初から知っている単語が何千とありますが、日本語ではそうはいきません。
  • 丁寧さのレベルと敬語。相手によって話し方が変わります。普通体と丁寧体は早い段階で学びますが、尊敬語・謙譲語を使いこなすにはずっと時間がかかります。仕事で使う敬語もご覧ください。
  • 聞き取りのスピード。自然な会話は速く、言葉がつながり、主語もよく省略されます。読める量に比べて、耳で追える量がずっと少ないという学習者はたくさんいます。
  • 言葉にしない部分。日本語では、はっきり言わずに察してもらうことがよくあります。言われたことだけでなく、相手の意図をくみ取れるようになるには、日本語に触れる時間が必要です。

やさしい・難しい・その中間

分野英語話者にとって理由
発音比較的やさしい母音が5つ、なじみのある音、声調なし。リズムとのばす音には注意が必要。
基本の文法中くらい規則的で論理的。ただ、語順と助詞は最初なじみにくい。
ひらがな・カタカナ中くらい2種類で約100字。数週間で覚えられる。
語彙難しい外来語以外、英語との共通点が少ない。
漢字難しい数千字あり、読み方も複数。何年もかけて積み上げる。
敬語難しい尊敬・謙譲を表す専用の動詞や表現がある。
聞き取り難しい話すスピードが速く、主語の省略や言わずに伝える部分が多い。

実際のところ、どのくらい難しい?

始めること自体は、それほど難しくありません。定期的に勉強すれば、数か月でひらがな・カタカナを読み、自己紹介をし、食事を注文し、短く簡単な会話ができるようになる人がほとんどです。この段階は、学習者が思っている以上に楽しいものです。

難しさが本格的に表れるのはその先、長い中級の時期です。自由に読み、自然な会話についていくには、何千もの単語と漢字が必要になります。FSIはもっとも難しいグループの言語について、フルタイムの授業で千時間をはるかに超える学習時間を目安としていますが、これは集中的な研修を前提にした数字です。あくまでおおよその目安として考えてください。各段階の現実的な目安は、日本語の習得にかかる期間の記事で紹介しています。

目標によっても話は変わります。旅行で使う日本語と、小説を読む日本語、日本の職場で働く日本語は、まったく別のプロジェクトです。日本語で何をしたいかを決めない限り、「難しい」という言葉にはあまり意味がありません。

日本語の学習を楽にする工夫

  • 早めにかなを覚える。ローマ字は最初の1週間は楽でも、その後何か月も足を引っぱります。
  • 漢字と語彙は毎日少しずつ。間隔反復のフラッシュカードで1日数個ずつ覚えれば、すぐに積み上がります。
  • 最初から話す。話す練習をすることで、知っている文法が使える日本語に変わります。日本語の会話練習の記事もご覧ください。
  • 好きな日本語を聞く。ドラマ、ポッドキャスト、YouTubeは、教科書では学べない速くて自然な日本語に耳を慣らしてくれます。
  • 目標をはっきりさせる。旅行、JLPTのレベル、仕事など、目標があれば何に集中し、何を後回しにできるかがわかります。
  • フィードバックをもらう。助詞、丁寧さ、自然な言い回しなど、特に難しい部分ほど、ネイティブの訂正が役に立ちます。

よくある質問

日本語は中国語や韓国語より難しい?

3つともFSIのもっとも難しいグループに入っています。日本語には中国語のような声調はありませんが、文字の体系はより複雑です。どれを難しく感じるかは、学習者によって大きく違います。

漢字を覚えずに日本語を学べる?

話す・聞くだけなら、かなり先まで進めます。ただ、看板からメールまで、実際の文章を読むには、いずれ漢字が必要になります。

大人になってから学ぶのは難しすぎる?

そんなことはありません。大人には計画を立てる力、根気、そして学ぶはっきりした理由があり、それは年齢よりも大切です。

難しいところをひとつずつ乗り越えるプランがほしい方は、ゼロから始める方も、中級で伸び悩んでいる方も、Hanabuddiesのオンライン日本語レッスンでお手伝いします。これから始める方は、初心者向け日本語レッスンの記事もあわせてどうぞ。