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日本語の習得にはどのくらいかかる?

「日本語はどのくらいで話せるようになりますか?」という質問に、ひとつの正解はありません。ただ、現実的な目安はあります。どこまでを「習得」と考えるか、週にどれだけ時間を使えるか、その時間をどう使うかで、かかる期間は大きく変わります。この記事では、多くの学習者がたどる段階と、上達を早める習慣をご紹介します。学習中の方にも、外国人の友人・同僚・ご家族の日本語学習を応援している方にも参考にしていただける内容です。

英語話者にとって日本語に時間がかかる理由

アメリカの外交官を養成する米国務省の機関(Foreign Service Institute)は、英語を母語とする人にとって習得がもっとも難しい言語のグループに、日本語を入れています。日本語が非論理的だからではありません。英語から引き継げるものが、ほとんどないからです。

  • 3種類の文字。ひらがな・カタカナ・漢字を、ひとつの文の中でも組み合わせて使います。
  • 語順の違い。動詞は文の最後に来て、「は」「を」などの助詞が、それぞれの言葉の役割を示します。
  • 共通する単語が少ない。カタカナの外来語を除けば、ほとんどの語彙をゼロから覚える必要があります。
  • 丁寧さのレベル。友達とのくだけた話し方から、仕事で使う敬語まで、相手によって言い方が変わります。

一方で、発音は英語話者にとって比較的やさしく、文法も基本がわかれば規則的です。

現実的な段階の目安

各段階にかかる時間は人によって大きく違うので、期限ではなく「目印」として考えてください。

  1. ひらがな・カタカナ。最初のステップです。毎日少しずつ練習すれば、多くの人は数週間で読めるようになります。
  2. 旅行で困らない日本語。あいさつ、注文、道を聞く、自己紹介など。定期的に勉強していれば、最初の数か月で身につくことが多く、日本旅行がぐっと楽しくなります。
  3. 基本的な会話。自分の一日や予定、趣味について簡単な文で話し、ゆっくりはっきり話された日本語を理解できる段階です。JLPTのN5〜N4あたりにあたり、着実に続けて1年以上かかるのが一般的です。
  4. 中級。日常のほとんどの場面に対応でき、辞書を使えば簡単な記事が読め、テレビや日本人同士の会話も少しずつわかってくる段階です。多くの学習者にとっていちばん長い道のりで、数年かかることもよくあります。
  5. 仕事で使えるレベル。会議やメール、書類で日本語を使える段階です。日本の多くの企業が求めるレベルで、何年もの継続的な学習と実際に使う経験が必要です。

いちばん大きな差を生むのは、才能ではなく学習時間です。毎日少しずつ続ける人は、月に一度だけ週末にまとめて勉強する人を、たいてい追い越していきます。

上達を早めるコツ

  • 量より継続。週1回の長時間より、毎日20〜30分のほうが効果的です。記憶は、くり返し復習することで定着するからです。
  • 早めにかなを覚える。ローマ字から早く卒業するほど、教科書も街の看板も読みやすくなります。
  • 単語は間隔反復で。忘れかけたタイミングで出題してくれる単語カードアプリを使うと、語彙の暗記がずっと楽になります。
  • 最初から話す。読んだり問題を解いたりするだけの学習者は、わかるのに言葉が出てこない、ということになりがちです。定期的に話すことで、知識が使える日本語に変わります。
  • だいたい理解できる日本語をたくさん聞く・読む。学習者向けの多読教材やポッドキャスト、母語ですでに見たドラマなどは、耳と語彙を育ててくれます。
  • はっきりした目標。旅行、JLPTのレベル、日本での就職など、目標があると勉強の方向が定まり、何を後回しにするかも決めやすくなります。

上達を遅らせるもの

  • 教材をすぐに乗り換える。1冊の教科書やひとつのコースを最後までやり切るほうが力になります。
  • 漢字を後回しにする。毎週少しずつ覚えれば済むはずが、いつの間にか大きな壁になってしまいます。
  • 「準備ができてから話そう」と待つ。その気持ちは、待っていてもなかなかやってきません。
  • 長い休み。数か月休むと、元のレベルに戻るまでに何週間もかかります。

測れる目標を立てる

「いつペラペラになれるか」ではなく、「次に何ができるようになりたいか」を考えてみましょう。「カフェで注文して店員さんと少し話す」「辞書を使って簡単なマンガを読む」「12月にN4に合格する」といった目標なら、計画も立てやすく、達成したこともはっきりわかります。そのひとつひとつが、大きな目標への一歩になります。

講師と学ぶメリット

講師がいても学習時間そのものが減るわけではありませんが、その時間をむだにしないお手伝いはできます。ネイティブ講師とのレッスンでは、定期的に話す機会があり、自分では気づきにくい間違いを直してもらえ、旅行・JLPT・日本での仕事など、目標に合わせた学習プランを立てられます。Hanabuddiesでは、まず今のレベルと、日本語で何をしたいかをうかがい、そこに向かって毎回のレッスンを組み立てていきます。