日本語の作文力を上げる方法:練習、添削、文体
日本語の作文力を上げるいちばんの近道は、短い文章を定期的に書き、ネイティブに添削してもらい、その添削をもとに書き直すことです。あわせて、お手本になる文章を書き写す、メッセージやメール、作文など実際に必要な文章の決まった表現を覚える、手書きの練習は目標に必要な分だけにする、といった工夫をしましょう。誰にも見てもらえない長い作文を書くより、週3回150字ずつ書いて添削を受けるほうが、多くの学習者にとって早く上達します。この記事では、日本語を学ぶ方に向けて、その習慣のつくり方を紹介します。
必要な文章の種類を決める
「日本語で書く」といっても、求められるスキルはさまざまです。自分にとって大切なものにしぼりましょう。
| 目的 | 練習すること |
|---|---|
| 友だちとのやり取り | くだけた文体、短いメッセージ、絵文字やよく使う略語、スマートフォンでの入力。 |
| 仕事 | 尊敬語と謙譲語、メールの決まった表現、チャット、報告書。ビジネスメールや職場のチャットもご覧ください。 |
| 大学・学校 | 作文、「だ・である」体、論の組み立て方、試験のための手書き。 |
| 就職活動 | 履歴書や職務経歴書の自己PRと志望動機。 |
| プライベート | 家族やホストファミリーへの手紙やカード、季節のあいさつ。 |
少しずつ、こまめに書く
短い日記、読んだものの要約、簡単なお題への答えで十分です。初級なら100〜200字、上達してきたら400字以上を目安にしましょう。書きやすいお題の例です。
- 先週末は何をしましたか。来週末は何をしますか。
- 自分の仕事や勉強について、知らない人に説明してください。
- ニュース記事や動画の内容を5文でまとめてください。
- 都会と田舎、住むならどちらがいいですか。意見を書いてください。
- 同僚に会議の日程変更をお願いするメールを書いてください。
添削してもらい、書き直す
添削なしで書き続けると、間違いがそのまま身についてしまいがちです。ネイティブに添削してもらったら、読むだけで終わらせず、文章全体を書き直しましょう。助詞の選び方や動詞の形など、何度も繰り返す間違いはリストにしておき、新しく書いた文章をそのリストで確認します。添削する人には「正しいか」だけでなく「自然か」も聞きましょう。文法的に正しくても、翻訳のように聞こえる日本語はよくあります。
お手本の文章から学ぶ
よく書けたメール、ブログ記事、作文など、自分が書きたい種類の文章の例を探し、書き出し、話のつなげ方、締めくくり方などの組み立てを研究しましょう。短いお手本を手書きやタイピングで書き写し、次に別のテーマで自分なりに書いてみる。昔ながらの方法ですが、今でも効果的です。
便利なつなぎの言葉
| 日本語 | 読み方 | 英語 |
|---|---|---|
| まず | まず | first |
| また | また | also, in addition |
| しかし | しかし | however |
| そのため | そのため | for that reason |
| 例えば | たとえば | for example |
| つまり | つまり | in other words |
| このように | このように | in this way (to conclude) |
文体をそろえる
よくある間違いのひとつが、同じ文章の中で「です・ます」体と「だ・である」体が混ざってしまうことです。どちらかに決めて統一しましょう。メールや手紙は「です・ます」体、作文、レポート、論文は「だ・である」体が一般的です。文体についてはタメ口と丁寧語の使い分けもご覧ください。
手書きか、タイピングか
現在、実生活で書く日本語の多くはタイピングです。タイピングなら、読めるけれどまだ何も見ずには書けない漢字も使えます。日本語の入力方法は早めに覚えましょう。一方、手書きの試験がある場合や、カードや手紙を書きたい場合は手書きも大切ですし、手で書くことで漢字を覚えやすくなる人も多くいます。目標に合わせてバランスを取りましょう。
講師ができること
講師は、目標に合った作文の課題を出し、説明つきで添削し、言いたかったことのより自然な言い方を教えることができます。レッスンで作文を見直すと、一緒に修正点について話すので、会話の練習にもなります。応募書類や仕事のメールなど、実際に使う文章を書く場合は、送る前に講師に確認してもらうこともできます。