職務経歴書の書き方:日本で働きたい外国人のためのガイド
職務経歴書は、これまでの仕事の経験を詳しく伝えるための書類で、中途採用では履歴書と一緒に提出を求められるのが一般的です。履歴書と違って決まった様式はなく、パソコンで作成し、A4で2〜3枚にまとめることが多いです。最初に短い職務要約を書き、次に会社ごとの担当業務と具体的な実績、そして活かせるスキルと簡潔な自己PRを続けます。応募する仕事に合わせて書き、できるだけ数字を使い、日本語はネイティブスピーカーに確認してもらいましょう。
履歴書と職務経歴書の違い
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 目的 | 個人情報、学歴、職歴、資格などの基本情報を伝える。 | 仕事で実際に何をしてきたか、応募先で何ができるかを伝える。 |
| 形式 | 決まった様式がある。 | 自由形式。パソコンで作成するのが一般的。 |
| 分量 | A3用紙1枚(二つ折り)、またはA4で2枚。 | A4で2〜3枚程度。 |
| 英語圏で近いもの | 応募用紙(application form)。 | CV・レジュメ。 |
履歴書の書き方は、履歴書の書き方ガイドで順を追って紹介しています。
主な項目
- タイトル・日付・氏名:いちばん上に「職務経歴書」と書き、提出日と氏名を入れます。
- 職務要約:これまでのキャリアと主な強みを3〜5行で。採用担当者はここしか読まないこともあるので、特に大切です。
- 職務経歴:会社ごとに、会社名、業種、規模、在籍期間、役職やチーム、担当業務、実績を書きます。
- 活かせる経験・知識・スキル:技術、語学、マネジメント経験など、応募する仕事に合うスキル。
- 資格:JLPTのレベルや専門資格など。
- 自己PR:自分の経験と、応募先が求めていることを結びつける短い文章。
形式の選び方
職務経歴の並べ方には、主に3つの形式があります。
- 編年体式:古い経歴から順に書きます。伝統的で読みやすい形式です。
- 逆編年体式:新しい経歴から順に書きます。直近の仕事がいちばん応募先に関係が深い場合に向いていて、欧米のCVに慣れた読み手にもなじみがあります。
- キャリア式:会社ごとではなく、仕事の種類ごとにまとめます。転職の回数が多い場合や、プロジェクト単位で働いてきた場合に便利です。
実績の書き方
日本の企業は具体的な内容を求めますが、謙虚さやチームワークも重視します。よい書き方は、状況、自分が行ったこと、結果を数字とともに示し、必要に応じてチームについても触れるものです。
- あいまいな例:「アジアの営業を担当」
- よい例:「4名のチームを率いて東南アジアの顧客30社を担当し、2年間で年間売上を20%拡大」
日本語の職務経歴書では、新規顧客を開拓し、売上を前年比120%に拡大のように、体言止めや「〜した」で終わる簡潔な書き方が一般的です。誇張は避けましょう。面接では、書いたことすべてについて説明を求められます。
外国人の応募者がしがちな間違い
- 英語のCVをそのまま訳す:構成も文体も違います。上で紹介した日本の項目から書き始めましょう。
- 会社の説明がない:日本の読み手は、あなたの前職の会社を知らないかもしれません。業種、従業員数、事業内容を加えましょう。
- すべての応募に同じものを使う:職務要約とスキルは、応募ごとに書き直しましょう。
- 不自然な日本語:ビジネス日本語の小さな間違いは目立ちます。送る前に確認してもらいましょう。
サポートを受ける
日本の採用事情を知っているネイティブスピーカーなら、日本語を直すだけでなく、不要な部分を削り、日本の企業が興味をもつ実績を一緒に見つけることができます。書いた内容を面接で話せるよう準備することも可能です。日本で働きたい外国人のためのキャリアコーチングや面接ガイドもご覧ください。
よくある質問
はじめての就職でも職務経歴書は必要ですか?
新卒の場合は職歴がないので、通常は必要ありません。中途採用ではほぼ必ず求められます。
英語で書いてもいいですか?
英語のCVを受け付ける外資系企業もあります。日本企業や、日本語が必要な仕事に応募する場合は、日本語版を用意しましょう。
写真は貼りますか?
いいえ。写真は履歴書に貼るもので、職務経歴書には必要ありません。
日本での就職を目指している方は、職務経歴書や履歴書の添削から面接の準備までサポートします。無料相談のお問い合わせからお気軽にご連絡ください。