日本語の文章を読み始める方法:初級から小説まで
本物の日本語の文章は、多くの学習者が思っているよりずっと早い段階から読み始めることができます。ひらがな、カタカナと数百の言葉を覚えたら、漢字にふりがながあり、文が短い学習者向けや子ども向けの文章から始めましょう。毎日少しずつ読み、オンラインの文章にはポップアップ辞書を使い、すべての言葉を調べようとしないことが大切です。1行ずつ完璧に理解することより、話の流れを追うことを目指しましょう。そのあと、やさしいニュース、マンガ、ブログ、そして小説や仕事の文書へと少しずつレベルを上げていきます。この記事では、日本語を学ぶ方に向けて、効果的な読み方のステップを紹介します。
始める前に
ひらがなとカタカナがすらすら読めること、主な助詞、動詞の丁寧形と普通形、て形など、基本的な文法を知っていることが必要です。初級向けの教材は漢字が少ないか、ふりがながついているので、漢字はまだたくさん知らなくても大丈夫です。基礎を固めている途中の方は、日本語の助詞の解説や動詞の活用の基本もご覧ください。
レベル別の読み物
| 段階 | 読むもの | 理由 |
|---|---|---|
| 初級 | 学習者向けの多読用読み物、絵本、やさしい日本語で書かれた短いお話 | 語彙と文法が限られていて、ふりがながあり、短いので読み終える達成感があります。 |
| 初級後半 | 学習者や子ども向けのやさしい日本語のニュースサイト、ふりがなつきの簡単なマンガ | 実際の話題をやさしい言葉で読めます。マンガは絵が文脈を助けてくれます。 |
| 中級 | 中高生向けのマンガ、ブログ、SNSの投稿、レシピ、商品レビュー | 興味のある話題について、自然な日本語に触れられます。 |
| 中上級 | 一般のニュース記事、ライトノベル、エッセイ、自分の分野の記事 | 長い文章、多くの漢字、複雑な文に慣れられます。 |
| 上級 | 小説、論説、ビジネス文書、報告書 | 書き言葉の日本語をはば広く読めるようになります。 |
2つの読み方と、両方が必要な理由
- 精読:短い文章をゆっくり丁寧に読む方法です。言葉を調べ、文法を確認し、1文ずつ理解します。新しい文型を学ぶのに向いています。
- 多読:やさしい文章をたくさん、楽しみながら速く読む方法です。意味がわかれば知らない言葉は飛ばします。読む速さ、流暢さ、文脈の中での語彙の習得に向いています。
たとえば1日に精読10分、多読20分のようにバランスよく組み合わせると、正確さと速さの両方が身につきます。
役立つツール
- ブラウザのポップアップ辞書は、言葉にカーソルを合わせるだけで読み方と意味を表示してくれるので、オンラインで読むのがずっと速くなります。
- ふりがなツールは、ウェブページの漢字に読み方をつけてくれます。最初は便利ですが、上達したらオフにしてみましょう。
- 電子書籍リーダーには日本語の辞書が内蔵されていることがよくあります。
- 単語カードアプリには、何度も出てくる言葉を入れましょう。言葉だけでなく、出会った文も一緒に登録するのがおすすめです。
続けるためのコツ
- 興味のあるものを読む。完璧なレベルより、やる気のほうが大切です。料理が好きならレシピ、サッカーが好きなら試合の記事を読みましょう。
- すべてを調べない。大意がわかれば読み進めましょう。何度も出てくる言葉や、意味がわからなくなる言葉だけ調べます。
- 読み返す。同じ短いお話を1週間あけて2回読むと、どれだけ上達したかがわかります。
- ときどき音読する。読むことと話すことがつながり、うろ覚えの言葉に気づけます。
- 読みながら漢字も学ぶ。無理のない方法は漢字の覚え方で紹介しています。
JLPTの準備をしている方へ
JLPTの読解では、理解力に加えて速さと解き方も問われます。N3以上の長文には、日頃の多読がいちばんの対策です。試験のテクニックはJLPT読解のコツで紹介しています。
講師ができること
講師は、興味に合わせてちょうどよいレベルの読み物を提案し、つまずいた文を説明し、読んだ内容を会話につなげることができます。そうすれば、新しい言葉が話す力にもなります。短い記事をレッスンに持ってきて日本語で話し合うのは、読んだことを定着させる最も効果的な方法のひとつです。