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日本語の形容詞:い形容詞とな形容詞の活用をわかりやすく解説

形容詞は、日本語がヨーロッパの言語と大きく違うと感じやすいポイントのひとつです。名詞の前に置くだけでなく、動詞と同じように過去形や否定形に形を変えます。とはいえ、種類は大きく分けて2つだけ。どちらの種類かがわかれば、変化のルールはとても規則的です。学習中の方にも、外国人の友人や同僚に日本語の形容詞を説明したい方にも役立つ内容です。

2つの種類:い形容詞とな形容詞

日本語の形容詞は、名詞にどうつながるかによって2つに分けられます。学校文法では「形容詞」「形容動詞」と呼びますが、日本語教育では「い形容詞」「な形容詞」と呼ぶのが一般的です。

  • い形容詞は「い」で終わり、そのまま名詞の前に置きます。例:「高い山」「新しい本」
  • な形容詞は、名詞の前で「な」をつけます。例:「静かな部屋」「有名な店」

注意したいのが、「い」で終わるな形容詞です。早めに覚えておきたいのは「きれい」「きらい」「ゆうめい」。「綺麗」と「有名」は、最後の「い」が漢字の読みの一部なので、漢字を知っていれば見分けるヒントになります。「嫌い」は覚えてしまうしかありません。

い形容詞の活用

最後の「い」を取って、新しい語尾をつけます。丁寧に言うときは、普通形のあとに「です」をつけます。

形ルール例:高い
現在そのまま高い(です)
否定い → くない高くない(です)
過去い → かった高かった(です)
過去否定い → くなかった高くなかった(です)
て形(つなぐ形)い → くて高くて

学習者によくある間違いが「高いでした」です。過去の意味は形容詞そのものが表すので、正しくは「高かったです」。否定の丁寧形は「高くありません」も使われ、どちらも正しい日本語です。

唯一の例外が「いい」です。古い形の「よい」から活用するので、「よくない」「よかった」「よくて」となります。「かっこいい」のように「いい」で終わる言葉も同じで、「かっこよかった」になります。

な形容詞の活用

な形容詞は名詞とよく似た変化をします。形容詞そのものは変わらず、うしろの「です」「だ」が変わります。

形丁寧形普通形
現在静かです静かだ
否定静かじゃないです/静かではありません静かじゃない
過去静かでした静かだった
過去否定静かじゃなかったです/静かではありませんでした静かじゃなかった
て形(つなぐ形)静かで

形容詞をつなげる

ひとつのものについて2つのことを言うときは、最初の形容詞をて形にします。英語では“and”を使いますが、ここで「と」は使わないので、英語を話す学習者がよく間違えるポイントです。

  • この店は安くておいしいです。
  • 駅は便利できれいです。

副詞にする

動作のようすを表すときは、い形容詞は「い」を「く」に、な形容詞は「に」をつけます。

  • 早く起きました。
  • 静かに話してください。

同じ形に「なる」をつけると、変化を表せます。「寒くなりました」「上手になりたいです」。天気や上達、予定について話すときに、毎日のように使うパターンです。

毎日使う形容詞

形容詞種類例文
おいしいい形容詞このラーメンはおいしいです。
むずかしいい形容詞漢字はむずかしくないです。
たのしいい形容詞旅行はたのしかったです。
いそがしいい形容詞今週はいそがしいです。
べんりな形容詞このアプリはべんりです。
げんきな形容詞お元気ですか。
すきな形容詞寿司が好きです。
じょうずな形容詞日本語が上手ですね。

「好き」と「上手」は、対象に「を」ではなく「が」を使います。理由は日本語の助詞の解説記事で紹介しています。

練習のしかた

新しい形容詞を覚えるときは、種類も一緒に覚え、現在・否定・過去・過去否定の4つの形を声に出して何度か言ってみましょう。そして、自分のことについて使ってみます。週末はどうだったか、住んでいる町はどんなところか、日本語の何がむずかしくないか。レッスンでは講師が自分の言葉で説明するよう促すので、表で覚えた活用が、自然に口から出てくるようになります。