お悔やみ状の書き方:構成・忌み言葉・マナー
お悔やみ状は、短く、すぐに本題に入る手紙です。「拝啓」などの頭語も時候のあいさつも書かず、訃報に接した悲しみ、故人をしのぶ言葉、ご遺族への気づかい、結びの一文だけを書きます。不幸が重なることを連想させる重ね言葉などの忌み言葉を避け、白無地の便箋に書きます。特に葬儀に参列できない場合は、知らせを受けたらできるだけ早く送りましょう。この記事は、日本の方にお悔やみの手紙を送りたい海外の方に向けた解説です。
お悔やみ状を送る場面
- 海外に住んでいるなどの理由で、通夜や葬儀に参列できないとき。
- しばらくたってから訃報を知ったとき。
- 故人と面識がなくても、知人が家族を亡くしたとき。
参列する場合のマナーや、直接伝える言葉については、日本の葬儀に参列するときをご覧ください。
ほかの手紙との違い
- 頭語・結語を書かない:「拝啓」「敬具」は使わず、時候のあいさつも書きません。天気の話は場違いに感じられます。
- 短く:便箋1枚に数段落で。不幸が重なることを連想させるため、2枚にわたることは避けるとされています。
- 白無地の便箋と一重の封筒:二重封筒も同じ理由で避けます。
- インク:涙で墨が薄まった、急いで書いたという意味をこめて、薄墨を使う人もいます。現在は黒いインクでも問題ありません。
避けたい言葉
お悔やみの手紙では、縁起が悪いとされる忌み言葉を避けます。
- 重ね言葉:不幸が繰り返されることを連想させる「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「くれぐれも」「再び」など。
- 直接的な表現:「死亡」「死ぬ」ではなく、「ご逝去」「ご生前」などを使います。
- 「頑張って」などの励まし:悲しみの中にいる人には負担に感じられることがあります。
宗教への配慮
「ご冥福をお祈りいたします」など、よく使われる表現の多くは仏教のものです。キリスト教や神道のご家庭にはふさわしくありません。わからない場合は、どの宗教にも使える「心よりお悔やみ申し上げます」が無難です。
シンプルな構成
- お悔やみの言葉:最初に、訃報に接して深く悲しんでいることを伝えます。
- 故人をしのぶ言葉:面識があれば、故人の優しさや、助けてもらった思い出などを。
- ご遺族への気づかい:ご家族を思っていること、ご自愛いただきたいこと。
- 手紙で伝えることへのおわび:「略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げます」。
- 日付と自分の名前。
ご遺族は多くのことに追われているため、返信は不要であることを、はっきり、あるいはそれとなく伝えましょう。
香典を郵送するとき
日本国内から香典を送る場合は、不祝儀袋に入れ、手紙を添えて現金書留で送ります。普通郵便で現金を送ることはできません。ご遺族が香典を辞退している場合はその意向を尊重し、手紙だけを送ります。
AIに任せるべきではない手紙
お悔やみ状は、言葉の選び間違いが最も人を傷つける手紙です。AIツールは忌み言葉を確実に避けられず、キリスト教のご家庭に仏教の表現を使ったり、英語のやさしい気持ちを堅く型どおりの文にしたりすることがあります。ネイティブの日本人なら習慣を理解したうえで、誠実で正しく、思いやりのある手紙に仕上げられます。
Hanabuddiesができること
亡くなった方のこと、故人やご遺族とのご関係、伝えたいことをお聞かせください。礼を尽くしたお悔やみ状を自然な日本語で書き、内容がわかる英語版をお渡しします。対面またはオンラインでご遺族との通話や訪問を通訳することもできます。ご自身で書き写したい方は、日本語の手紙を手書きするにはをご覧ください。