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JLPT聴解の対策とコツ:毎日の練習法・メモの取り方・本番の解き方

JLPT(日本語能力試験)の受験者の多くが「いちばん対策しにくい」と感じるのが聴解です。読み返すことも、話すスピードを落としてもらうこともできず、ひとつの言葉を聞き逃しただけで流れを見失ってしまうこともあります。それでも、毎日の習慣を工夫すれば、聞く力は着実に伸びていきます。この記事では、聴解でどんな力が問われるのか、どう練習すればよいのか、そして本番で落ち着いて解くためのコツをまとめました。JLPTを受ける方はもちろん、受験する同僚や友人をサポートしたい方にも参考にしていただける内容です。

聴解で問われること

聴解では、録音された会話や短い話を聞いて、選択肢から答えを選びます。音声は一度しか流れないため、自然なスピードの日本語をその場で理解できるかが問われます。

問題の種類や数、試験時間はレベルによって異なり、形式が変わることもあります。自分のレベルの詳細は、必ずJLPT公式サイトで確認してください。そのうえで、問題はおおまかに次のような種類に分けられます。

問題の種類何をするか対策のポイント
次の行動を判断する会話を聞き、登場人物がまず何をするか、何をしなければならないかを選ぶ予定の変更に注意する。最初に出た案が最終的な答えとは限らない
ポイントを聞き取る理由・時間・場所など、特定の情報を聞き取る質問と選択肢(印刷されている場合)を音声の前に読んでおく
全体の内容をつかむ話や説明を聞き、話し手の言いたいことや意見を理解する一語一語ではなく、話の流れ全体を追う
適切な応答を選ぶ短い発話を聞いて自然な返事を選ぶ、または場面に合った言い方を選ぶ日常のあいさつや決まった表現、丁寧な言い方に慣れておく
複数の情報を比べる上のレベルでは、複数の人の意見や情報を比べて答えるだれが何を言ったか、短くメモを取る

すべてのレベルにすべての種類が出るわけではなく、イラストや選択肢が問題用紙に印刷されている問題もあれば、音声だけで答える問題もあります。自分のレベルの実際の形式は、公式の問題例で確認するのがいちばん確実です。どのレベルを目指すか迷っている方は、JLPTのレベル解説も参考にしてください。

聞く力を伸ばす毎日の習慣

聴解力は、まとめて詰め込むより、少しずつ毎日続けることで伸びていきます。

  • 毎日聞く。15分でもかまいません。たまに長時間聞くより、毎日続けることのほうが大切です。
  • 「精聴」と「多聴」を組み合わせる。短い音声をスクリプトと照らし合わせてじっくり聞く練習と、やさしい内容を長めに聞いて全体をつかむ練習の両方を取り入れましょう。
  • 試験に近い音声を選ぶ。友人同士、職場の同僚、店員と客などの日常会話や、短いアナウンス・話は、試験でもよく取り上げられる場面です。
  • 単語は耳でも覚える。新しい単語を覚えるときは、発音を聞いて声に出しましょう。目でしか知らない単語は、音声では聞き逃しやすくなります。
  • 短い音声でシャドーイングする。話し手のあとを追って声に出すことで、自然なスピードの日本語を処理する力がつきます。
  • くだけた話し方に慣れる。「しなければ」→「しなきゃ」、「している」→「してる」のような縮約形は、会話の中でよく使われます。

JLPTを受ける外国人の同僚や友人がいる場合は、ふだんの会話で少しだけ自然なスピードで話してみるのも、よい練習になります。

役に立つメモの取り方

聴解の試験中は、通常、問題用紙にメモを取ることができます(最新のルールは受験案内で確認してください)。メモは長い問題で特に役立ちますが、書きすぎると聞くことがおろそかになってしまいます。

  • 文ではなくキーワードを書く。数字、時間、場所、名前、話し手の意見など、答えに必要な情報に絞ります。
  • 自分なりの略記を使う。矢印や○×は、漢字を書くよりずっと速く書けます。メモはひらがなでも、ローマ字や英語でもかまいません。
  • だれが何を言ったかを分ける。会話の問題では、「男」「女」や「A」「B」のように分けて書くと、意見を混同しにくくなります。
  • 練習のときから同じ方法で。問題集を解くたびに同じメモの取り方をしておくと、本番でも自然に手が動きます。

本番で使える聴解のコツ

  • 先に選択肢を見る。選択肢が印刷されている問題では、音声が始まる前の時間に目を通しておきましょう。何を聞けばよいかがわかるだけで、大きな違いがあります。
  • 質問をよく聞く。多くの問題では、会話の前に質問が流れ、最後にもう一度繰り返されます。「まず」「〜ない」「どうして」など、小さな言葉が答えを左右します。
  • 考えの変化に注意する。話し手はひとつの案を出したあと、「でも」「やっぱり」「それより」などの言葉で考えを変えることがよくあります。
  • 切り替えを早く。聞き逃した問題があっても、いちばん可能性の高い答えを選んで次に集中しましょう。引きずると、次の問題まで落としてしまいます。
  • 解答はその場でマークする。あとでまとめて解答用紙に記入しようとせず、1問ずつマークしましょう。最後に時間がほとんど残らないこともあります。

公式の問題例を活用する

JLPT公式サイトでは問題例や音声が公開されており、公式問題集も出版されています。これらを使って、自分のレベルの形式や指示文、音声のスピードに慣れておきましょう。本番と同じ条件で、音声は一度だけ、途中で止めず、メモは問題用紙に、というルールで通して解いてみると、よいリハーサルになります。

講師と一緒に聴解を練習する

録音された音声は、なぜ聞き間違えたのかを教えてはくれません。会話レッスンでは、ネイティブ講師が自然なスピードで話し、聞き取りにくい音や言葉に気づいて、問題演習も一緒に進められます。Hanabuddiesのオンラインレッスンは、レベルや目標に合わせて内容を組み立てます。JLPT合格を目指す方には、試験対策と、聞く力の土台になる実際の会話練習をバランスよく取り入れることができます。