JLPT N2とN1、どちらを目指すべき?
日本の一般的なオフィスの仕事に就きたい、日本の大学で学びたい、ビジネスレベルの読解力を示したいという場合はN2を目指しましょう。翻訳、法律、医療、報道など専門的な仕事や日本企業の上級職で日本語を使う場合、または最上級の認定がほしい場合はN1が目標になります。N2は大きく、手の届く節目です。N1はさらに大きな一歩で、漢字、語彙、内容の濃い読解が大幅に増えます。この記事では、JLPTを受ける日本語学習者に向けて、2つのレベルの違いと選び方を紹介します。外国籍の方の採用で求める日本語レベルを考える企業の方にも参考になる内容です。
N2とN1の比較
| N2 | N1 | |
|---|---|---|
| 公式の認定の目安 | 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる | 幅広い場面で使われる日本語を理解できる |
| 読む | 一般的な話題の新聞・雑誌の記事、論旨が明快な評論 | 論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章 |
| 聞く | 身近な話題の自然な速さの会話やニュース | 幅広い話題の講義、議論、ニュース |
| 主な活用場面 | 多くのオフィスの仕事、大学入学、仕事での日常 | 専門職や上級職、翻訳、学術的な仕事 |
漢字や語彙の数は公式には発表されていませんが、N1ではどちらもかなり多く必要になり、より速く読む力も求められます。JLPT N2の学習計画とJLPT N1の学習計画もご覧ください。
N2を選ぶとよい人
- 日本で仕事を探していて、見ている求人の多くが「N2以上」を条件にしている。
- 日本の大学や、日本語で教える学位課程に出願する。
- 今N3を持っていて、次の明確で認知度の高いステップがほしい。JLPTのレベル解説もご覧ください。
- 話す力も伸ばしながら、1年ほどで認定を取りたい。
N1を選ぶとよい人
- すでにN2を持っていて、日本語のニュースを無理なく読める。
- 翻訳、法律、金融、医療、研究など、高度な書き言葉の日本語が求められる分野で働いている、または働きたい。
- キャリア、在留資格の申請、自分の達成感のために最上級のレベルがほしい。
- 勤務先や大学からN1を求められている。
N2とN1の差
多くの学習者が、N2からN1への差はそれまでのどの段階よりも大きいと感じています。読解の文章は長く抽象的になり、語彙は硬く書き言葉的になり、聴解でもなじみの薄い話題が扱われます。N2合格後、ニュースや論説など日本人向けの文章をたくさん読みながら、1年以上かけて着実に学習する計画を立てましょう。JLPT読解のコツもご覧ください。
話す力も忘れずに
どちらのレベルも、話す力や書く力は測りません。N1を持っていても日本語で会議ができなければ仕事で苦労しますし、N2でも話すのが上手な人のほうが面接で好印象を与えることはよくあります。どちらのレベルを選んでも、毎週の会話練習を続けましょう。日本語の会話試験の対策やビジネス日本語レッスンもご覧ください。
目標に合った計画を
講師は今の実力を確認し、目標に合わせてN2とN1のどちらを目指すべきかを一緒に考え、次の試験日に向けて、試験対策と会話練習を組み合わせた計画を立てることができます。JLPT対策のチュータリングもご覧ください。