JLPT N3の勉強プラン
JLPTのN3に合格するには、自然に近いスピードの日常的な日本語を理解できる力が必要です。新聞の短い見出し、身近な話題の記事、大人どうしの会話などです。N4のあと、数百の新しい文法や漢字を覚え、これまでよりはるかに多く読んで聞く必要があるため、多くの学習者は半年から1年ほどかけて準備します。この記事では、その学習を段階に分けて紹介します。独学でつまずきやすい読解スピード、聴解、似ている文法は、講師のサポートが役立つポイントです。
N3の内容
N3は、基礎的な日本語と上級の日本語をつなぐレベルです。JLPTでは「日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる」レベルとされています。具体的には次のような内容です。
- 語彙と漢字:意見、社会、仕事、気持ちに関する言葉や、看板、メール、やさしいニュースで見る漢字。非公式のリストでは、N3までの漢字は合計600〜650字ほどとされています。
- 文法:ニュアンスを表す文型。〜ように、〜わけ、〜ばかり、〜ことにする、〜ことになるなど。
- 読解:N4より長く、意見や説明を含む文章。お知らせや時刻表など、必要な情報を探す実用的な文章も出題されます。
- 聴解:自然に近いスピードの会話で、話し手が言ったことだけでなく、言いたいことを理解する必要があります。
N3の得点区分
N3は、読解が独立した得点区分になる最初のレベルです。得点区分は3つで、それぞれ60点満点です。
| 得点区分 | 得点の範囲 |
|---|---|
| 言語知識(文字・語彙・文法) | 0〜60点 |
| 読解 | 0〜60点 |
| 聴解 | 0〜60点 |
合格するには、総合得点が180点中95点以上で、すべての得点区分で19点以上が必要です。つまり、総合得点がよくても、1つの区分が基準に届かなければ不合格になります。読解や聴解の対策を最後まで後回しにしないようにしましょう。申し込む前に、最新の規則と試験時間をJLPTの公式サイトで確認してください。
始める前に
N3は、N4の文法がしっかり身についていることが前提です。条件形、やりもらい、受身・使役がまだ不安なら、先に復習しましょう。2つのレベルの違いはJLPT N4からN3へで、基礎固めはN4の勉強プランで紹介しています。
段階別の勉強プラン
| 段階 | 内容 | 次に進む目安 |
|---|---|---|
| 1. N4の復習 | N4の文法と語彙をひととおり見直し、忘れていることを補う。 | N4の練習問題が簡単に感じる。 |
| 2. N3の文法 | 週に数個の文型を覚え、自分で例文を作り、講師に確認してもらう。 | 似ている文型を区別して、正しく使える。 |
| 3. 語彙と漢字 | 毎日単語カードで復習し、リストだけでなく、読んだ文章から言葉を覚える。 | N3の練習問題の文章に出てくる言葉の大半がわかる。 |
| 4. 読む量を増やす | 多読用の本、やさしいニュース、ブログを毎日少しずつ読む。 | N3の読解問題を時間内に読み終えられる。 |
| 5. 聞く量を増やす | ポッドキャスト、ドラマ、教材の音声を聞き、シャドーイングも取り入れる。 | スクリプトなしで日常会話の大部分がわかる。 |
| 6. 試験対策 | 時間を計った模擬試験と、よく間違える問題形式の練習。 | すべての区分で19点、総合で95点を余裕をもって超えている。 |
段階3〜5は、最初から並行して進めます。読解力と聴解力は身につくまでにいちばん時間がかかるので、毎日少しずつ時間をとりましょう。
N3で点を落としやすいところ
- 似ている文法:〜ようにすると〜ようになる、〜ことにすると〜ことになるは、ほとんど同じに見えます。JLPT文法対策のコツをご覧ください。
- 読むスピード:内容はわかるのに、時間が足りなくなる学習者は多いです。プランの中盤から時間を計って練習しましょう。
- 話し手の意図を聞き取る:話し手は途中で考えを変えたり、遠回しに言ったり、丁寧に断ったりします。最終的に何を決めたかを聞き取る必要があります。
- 文脈の中の漢字:知っている漢字なのに、読み方が違う言葉。勉強の仕方はJLPTの漢字対策で紹介しています。
N3対策で講師ができること
N3は、独学の学習者が伸び悩みやすいレベルです。講師は、似ている文型の違いを説明し、作った例文を確認し、時間を計った読解練習を行い、間違えた聴解問題を一緒に振り返ることができます。毎週のレッスンは、長い学習計画を予定どおりに進める助けにもなります。レッスンの内容はJLPT対策の個人レッスンをご覧ください。
よくある質問
N4からN3まで、どのくらいかかりますか?
定期的に勉強して、半年から1年ほどかかることが多いです。レベル間の差が大きいところのひとつです。
N3で日本で働けますか?
仕事によっては可能ですが、N2を求める企業が多いです。日本で働くために必要な日本語レベルをご覧ください。
N3を飛ばしてN2を受けてもいいですか?
どのレベルにも申し込めますが、N3は力を確かめるよいチェックポイントです。N2を目指す前に、基礎の確認としてN3を受ける学習者も多いです。
N3の対策をしている方は、オンライン日本語レッスンで、試験日と苦手な区分に合わせたJLPT対策を受けられます。