JLPTの漢字対策:必要な漢字の数と効果的な覚え方
JLPTでは、漢字は1字ずつではなく、言葉として出題されます。漢字で書かれた言葉の読み方を選んだり、ひらがなで書かれた言葉に合う漢字を選んだりする形式です。そのため、JLPTの漢字対策でいちばん効果的なのは、よく使う語彙の中で漢字を覚え、書くことよりも読み方と見てわかることに集中することです。試験で手書きをする必要はありません。自分のレベルの言葉を覚え、間隔反復で毎日復習し、実際の文で練習すれば、漢字の問題は確実に点をとれるところになります。
JLPTでの漢字の出題形式
漢字は言語知識の科目で問われます。主な問題形式は次のとおりです。
- 漢字読み:文の中の漢字で書かれた言葉の、正しい読み方をひらがなで選びます。
- 表記:ひらがなで書かれた言葉の、正しい漢字を選びます。N5〜N2で出題されます。
- ほかの問題の中の漢字:読解の文章や語彙の問題も、そのレベルの漢字で書かれています。漢字が弱いと、すべての問題で時間がかかります。
試験は選択式なので、漢字をすばやく見分け、言葉の中での読み方を知っている必要があります。書けなくてもかまいません。
各レベルで必要な漢字の数
現在のJLPTでは、公式の漢字リストは公開されていません。下の数字は2010年の改定前に使われていたリストに基づくもので、今もいちばんよく使われる目安です。
| レベル | 漢字数の目安(合計) |
|---|---|
| N5 | 約100字 |
| N4 | 約300字 |
| N3 | 約650字 |
| N2 | 約1,000字 |
| N1 | 約2,000字 |
あくまでおおよその目標です。それよりも、どの漢字を使うかにかかわらず、そのレベルでよく使う言葉を知っていることが大切です。
言葉を通して漢字を覚える
1つの漢字の読み方をすべて一度に覚えようとすると、時間がかかり、忘れやすくなります。代わりに、まずよく使う1〜2語で漢字を覚え、出会うたびに言葉を増やしていきましょう。たとえば生には読み方がたくさんありますが、学生(がくせい)、生まれる(うまれる)、先生(せんせい)といった言葉で覚えられます。言葉が読み方に文脈を与え、その文脈が記憶に残ります。
部首の考え方や覚える仕組みのつくり方は、漢字の覚え方で紹介しています。
効果的な毎日の勉強法
- 間隔反復:表に漢字の言葉、裏に読み方と意味を書いた単語カードアプリで、毎日10〜20分復習します。
- 読んだ文章から言葉を加える:文章の中で新しい言葉に出会ったら追加します。文脈の中で見た言葉は、リストの言葉より覚えやすくなります。
- 音読する:練習問題の文章を音読すると、すべての読み方を確認することになります。
- 間違いを見直す:模擬試験で間違えた読み方をリストにして、毎週見直します。
引っかかりやすいポイント
- 連濁などの音の変化:熟語になると読み方が変わることがあります。会社は「かいしゃ」ですが、株式会社は「かぶしきがいしゃ」です。選択肢でよく問われます。
- 長音と短音:「しょうかい」(紹介)と「しょかい」は似ていますが、正しいのは一方だけです。声に出して違いを聞き分けましょう。
- 小さい「っ」:学校は「がっこう」で、「がくこう」ではありません。漢字読みの問題でよく狙われます。
- 形が似ている漢字:待と持、未と末など。ペアで覚え、違う部分に注目しましょう。
講師ができること
漢字の勉強はほとんどひとりで行うものですが、講師は2つの点で役立ちます。1つ目は、レッスンで音読すると、うろ覚えの読み方がすぐにわかることです。2つ目は、熟語で読み方が変わる理由を説明し、同じパターンの言葉をほかにも紹介できることです。そうすると、次の10語がずっと覚えやすくなります。試験対策のレッスン内容はJLPT対策の個人レッスンをご覧ください。
よくある質問
JLPTのために漢字を書けるようになる必要はありますか?
いいえ。試験で書く問題はありません。何度か書くと覚えやすくなることはありますが、大切なのは見てわかることと読み方です。
音読みと訓読みは別々に覚えるべきですか?
リストで覚える必要はありません。言葉を通して読み方を覚えれば、音読みも訓読みも自然に身につきます。
1日に何字くらい覚えればいいですか?
漢字を含む新しい言葉を1日5〜10語ほど。文法や読解と並行しても、多くの学習者が続けられるペースです。
漢字がJLPTの点数の足を引っ張っている方は、オンライン日本語レッスンで、受験するレベルに合わせた読解練習と復習を講師と進められます。