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JLPT N5の勉強プラン

N5はJLPT(日本語能力試験)のいちばん最初のレベルで、日本語を学び始めた人にとって最初の目標にぴったりです。計画を立ててこつこつ続ければ、十分に手が届きます。この記事では、N5の出題範囲と、段階に分けた勉強の進め方をご紹介します。学習者の方にも、日本語を勉強している友人・同僚・ご家族をサポートしたい方にも参考にしていただける内容です。

N5で問われること

N5では、基本的な日本語を理解できるかどうかが問われます。ひらがな・カタカナ、よく使われる漢字、簡単な語彙、そして日常的な文の文法です。ほかのレベルと同じく選択式で、測るのは読む力と聞く力だけ。話す・書く試験はありません。

  • 語彙と漢字。数字、時間、家族、食べ物、場所、よく使う動作などの身近なことば。「日」「月」「人」「山」のような基本的な漢字の読み方も出題されます。
  • 文法。「は」「が」「を」「に」「で」などの助詞、「です・ます」の丁寧な形、過去形や否定形、形容詞、「〜たい」のような簡単な文型です。
  • 読解。メモやメッセージ、お知らせなど、日常生活に関する短くやさしい文章を読みます。
  • 聴解。買い物、道案内、予定など、身近な場面のゆっくりした短い会話を聞きます。

N5では、言語知識(文字・語彙・文法)と読解がまとめて採点され、聴解は別に採点されます。どちらにも基準点があるので、聴解の対策を後回しにしないようにしましょう。

段階に分けた勉強プラン

N5合格までにかかる期間は、1週間に使える時間や、これまでの外国語学習の経験によって大きく変わります。決まった時間割にこだわるより、次の段階を順番に進め、準備ができたと感じたら次へ進むのがおすすめです。

段階取り組むこと次へ進む目安
1. かなひらがな、続いてカタカナを覚える。毎日声に出して読む。ゆっくりでも、何も調べずに両方読めるようになったら。
2. 基本文法初級の教科書を1課ずつ、語彙と一緒に進める。自分のこと、一日の出来事、予定について簡単な文が作れるようになったら。
3. 漢字と語彙基本の漢字を毎日少しずつ増やし、単語カードで復習する。教科書の会話文に出てくることばの大半に見覚えがあると感じたら。
4. 試験対策公式の問題例や模擬試験を、時間を計って解く。各科目を時間内に解き終え、自分の弱点がわかったら。

実際には、それぞれの段階は重なり合います。文法を学びながらもかなや語彙の復習は続け、聴解の練習も1日数分からで構わないので早めに始めましょう。

使える教材の種類

  • 初級の教科書。構成のしっかりした教科書が1冊あれば、学ぶ順番に迷いません。3冊に手を出すより、1冊をやり切るほうが力がつきます。
  • 単語カードのアプリ。間隔反復(spaced repetition)型のアプリは、語彙や漢字の読みを覚えるのに便利です。1日の枚数は、毎日無理なく続けられる量に抑えましょう。
  • JLPT対策本。N5向けの対策本で、出題形式に慣れ、科目ごとに練習できます。
  • 聞く教材。教科書の音声、初心者向けのポッドキャストや動画など。同じ会話を何度も聞いて、すべてのことばが聞き取れるまで繰り返しましょう。
  • 先生や学習仲間。質問に答えてくれたり、間違いを直してくれたり、日本語で話す相手になってくれたりする存在です。

模擬試験の活用法

JLPTの公式サイトでは、すべてのレベルの問題例が無料で公開されています。勉強を始めたばかりの頃に一度解いて試験の雰囲気をつかみ、試験が近づいたらもう一度解いて、上達を確かめましょう。

  1. 時間を計る。時間制限なしで解いていると、「時間が足りない」という大きな問題に気づけません。
  2. 間違いをひとつずつ確認する。知らない単語だったのか、文法なのか、読むのが遅かったのか。原因を書き出して復習しましょう。
  3. 聴解は止めずに聞く。本番では音声は一度しか流れません。答えを選んだらすぐ次へ進む練習をしておきましょう。
  4. 科目のバランスを確認する。得点区分ごとに基準点があるため、合計点が足りていても、苦手な科目があると不合格になることがあります。

試験日、申し込み期間、合格点は変わることがあります。最新の情報は、JLPT公式サイトと受験地の実施機関で必ず確認してください。

合格するためだけでなく、使うために

N5はスタート地点です。N5のために覚える語彙や文法は、自己紹介をしたり、食事を注文したり、道を尋ねたりするときに使うものそのものです。単語カードだけで覚えるより、声に出して読み、短い会話で使ってみるほうがずっと定着します。私たちのレッスンでは、最初からN5の対策と会話練習を組み合わせて、試験の準備をしながら実際に使える日本語を身につけていきます。