日本の外食ガイド:飲食店で使うフレーズとマナー
日本での外食は、入店から会計までの流れがだいたい決まっています。お店の人がよく使う言葉と、食事にまつわる小さな習慣を知っておけば、初めて日本を訪れる人も安心してお店に入れます。海外から来る友人やご家族、同僚を案内するときにも、ぜひ参考にしてください。
入店:「いらっしゃいませ」
お店に入ると、店員さんが「いらっしゃいませ」と声をかけてくれます。これはあいさつで、返事をする必要はありません。会釈や笑顔で十分です。ただ、海外では店員のあいさつに言葉で応えるのが一般的な国も多く、「何と答えればいいの?」と戸惑う人もいるので、ひとこと説明してあげると安心します。
続いて「何名様ですか?」と聞かれます。「一人です」「二人です」「三人です」と人数を答えましょう。指で示しても伝わります。入口に行列や名前を書く用紙がある場合は、自分で席を探さず、呼ばれるまで待つのがルールです。
席に着くと、多くのお店ではおしぼりと、水やお茶が出てきます。これらはたいてい無料です。
注文
日本の飲食店では、店員さんがテーブルに様子を見に来ることはあまりなく、客が呼ぶのが基本です。呼び方にはいくつかのパターンがあります。
- 「すみません」と声をかける。軽く手を挙げながら言えば十分で、失礼にはあたりません。
- テーブルの呼び出しボタンを押す。チェーン店でよく見られます。
- テーブルのタブレットで注文する。チェーン店や回転寿司で増えています。
- 入口の券売機で食券を買う。ラーメン店や丼もの店に多い方式です。買った食券は店員さんに渡すか、カウンターに置きます。
| 日本語 | 読み方 | 意味・使い方 |
|---|---|---|
| メニューをください | menyū o kudasai | メニューをお願いするとき |
| 英語のメニューはありますか? | eigo no menyū wa arimasu ka? | 英語のメニューがあるか確認するとき |
| おすすめは何ですか? | osusume wa nan desu ka? | おすすめの料理をたずねるとき |
| これをふたつください | kore o futatsu kudasai | メニューを指さして数を伝えるとき |
| 卵のアレルギーがあります | tamago no arerugī ga arimasu | アレルギーを伝えるとき |
| ネギ抜きでお願いします | negi nuki de onegai shimasu | 苦手な食材を抜いてもらいたいとき |
| お水をください | omizu o kudasai | 水をお願いするとき |
「卵」の部分は「小麦」や「えび」などに入れ替えて使えます。重いアレルギーがある場合は、日本語で書いたメモも持っておくと安心です。お店の人が厨房に原材料を確認する際にも役立ちます。
居酒屋では、注文していなくても「お通し」という小鉢が出てくることがよくあります。会計では一人あたりの料金として計上されるのが一般的です。日本ではふつうの習慣ですが、海外から来た人は驚くことが多いので、前もって伝えておくとよいでしょう。
食事の前と後
食べ始める前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさまでした」。手を合わせて言う人も多いです。帰り際に店員さんへ「ごちそうさまでした」と伝えると、喜ばれるひとことになります。
会計とチップ
会計をお願いするときは「お会計お願いします」。ただし、多くのお店ではテーブルでは支払わず、置かれた伝票を持って出口近くのレジで払います。海外ではテーブルで払うのが一般的な国も多いので、知らないと戸惑うポイントです。別々に払いたいときは「別々でお願いします」と伝えますが、混雑するお店ではまとめての支払いをお願いされることもあります。
レジには小さなトレーが置かれていることが多く、お金やカードはそこに置くのがマナーです。カードやキャッシュレス決済が使えるお店は多いものの、小さなお店では現金のみの場合もあるため、現金も持っておくと安心です。
日本にはチップの習慣がありません。多めにお金を置いていくと、お店の人が返そうと追いかけてくることもあります。チップを渡すのが当たり前の国から来た人には、事前に伝えておくと親切です。
箸のマナー
旅行者に完璧なマナーを求める人はいませんが、葬儀を連想させたり、行儀が悪いとされたりする使い方は、知っておくと安心です。
- ご飯に箸を突き立てない。
- 箸から箸へ食べ物を渡さない。相手のお皿に置くようにします。
- 箸で人を指したり、料理の上で箸を迷わせたりしない。
- 食べ物を箸で突き刺さない。つまむか、箸で切り分けます。
- 休めるときは箸置きに置く。なければお皿のふちに渡します。
- 取り箸があれば、大皿料理には取り箸を使う。
一方で、ご飯茶わんやお椀を持ち上げて食べるのはふつうのことですし、麺をすすって食べるのもまったく問題ありません。海外では音を立てて食べるのを避ける文化も多いので、「すすっていいんだよ」と教えてあげると喜ばれます。
出発前に練習を
飲食店での会話は短く、流れも決まっているので、日本語学習の最初の目標にぴったりです。講師と一緒に「何名様ですか?」から会計までをロールプレイしておけば、本番でも落ち着いて対応できます。Hanabuddies では、アレルギーや食事の制限をきちんと伝える言い方など、一人ひとりに必要な表現もあわせて練習できます。