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日本語の自己紹介:基本の型とフレーズ、場面別の例文

日本では、初対面の場で「自己紹介」をする機会がたくさんあります。教室、新しい職場、飲み会、商談など、場面はさまざまですが、自己紹介にはだいたい決まった流れがあります。いくつかのフレーズを覚えておけば、ほとんどの初対面の場面に対応できます。この記事では、日本語学習者向けに自己紹介の基本の型と例文をまとめました。外国人の新しい同僚や留学生に自己紹介のしかたを教えるときにも、参考にしてください。

自己紹介の基本の型

自己紹介は、あいさつ、自分についての簡単な情報、結びのことばの3つで構成されるのが一般的です。長く話す必要はなく、特に求められない限り、短くまとめるほうが好印象です。

  1. あいさつ:「はじめまして。」初めて会う相手にだけ使います。
  2. 名前:「スミスです。」改まった場面では「スミスと申します。」と言います。
  3. 簡単な情報:出身、仕事や学校、趣味などを一つ二つ。
  4. 結び:「よろしくお願いします。」英語にぴったり当てはまる表現はありませんが、「これから仲よくしてください」「お世話になります」といった気持ちを伝え、自己紹介の終わりの合図にもなります。

相手からは「こちらこそ、よろしくお願いします。」と返ってくることがよくあります。あいさつと結びのことばには、軽いおじぎを添えるのが一般的です。

名前については、日本では名字で名乗るのが一般的ですが、外国の方は、ふだん呼ばれている名前で名乗ってかまいません。呼んでほしい名前があれば、「マリアと呼んでください。」と添えると、相手も呼びやすくなります。外国人の名前はカタカナで書かれることが多いので、名札や名簿を作るときは、本人に読み方や表記を確認しておくと安心です。

真ん中の部分で使えるフレーズ

フレーズ伝える内容
イギリスから来ました。出身国・出身地
東京に住んでいます。住んでいる場所
エンジニアです。職業
IT企業で働いています。勤め先・業界
大学生です。学生であること
趣味は料理です。趣味
日本語を勉強しています。日本語を学んでいること
まだ下手ですが、がんばります。謙虚さと意欲を伝える定番のひとこと

すべての文を「私は」で始める必要はありません。自分の話をしていることが明らかなら、日本語では「私は」を省くのが自然です。英語の“I”の感覚で毎回つけると、少し硬い印象になります。学習者によく見られるポイントなので、教える側の方は気づいたら伝えてあげるとよいでしょう。

カジュアルな場面での自己紹介

パーティーや言語交換、シェアハウスなど、同年代の相手との場面では、同じ型のまま語尾を軽くすれば十分です。

  • 下の名前だけで名乗っても問題ありません。最初は「〇〇さん」と呼ばれることが多いでしょう。
  • 「はじめまして」も使えますが、「こんにちは」から入ったり、名前から始めたりしてもかまいません。
  • 結びは「よろしくお願いします」のかわりに「よろしく!」「よろしくね。」でも大丈夫です。

ただ、カジュアルな場でも、初対面では「です・ます」で話す日本人は多いので、丁寧に話して浮いてしまう心配はありません。

ビジネスの場面での自己紹介

仕事の場面ではより改まった言い方になり、名前の前に会社名を言うのが一般的です。

  • 会社名と名前:「ABC商事のスミスと申します。」
  • より丁寧な結び:「どうぞよろしくお願いいたします。」
  • 新しい職場の初日:「本日からお世話になります。」
  • 名刺交換:取引先との自己紹介は、名刺交換とセットになることが多く、両手で渡し、両手で受け取るのが基本です。細かな作法は会社によって異なるので、周りの人のやり方を見て合わせるのが安心です。

「申します」「いたします」は謙譲語で、敬語の一部です。敬語の全体像は仕事で使う敬語のガイドで解説しています。

自己紹介の例

教室や言語交換で

はじめまして。マリアです。スペインから来ました。今、大阪に住んでいます。趣味は写真です。日本語はまだ下手ですが、がんばります。よろしくお願いします。

出身や趣味のあとに、「日本の温泉が大好きです」「週末はよく公園を走っています」のような具体的なひとことを加えると、相手が話しかけるきっかけになり、自己紹介のあとの会話がはずみます。

新しい職場の初日に

はじめまして。本日から営業部に配属になりました、ジョン・スミスと申します。前職ではIT業界で営業を担当しておりました。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

「ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが」は、日本の職場でよく使われる謙遜の決まり文句で、実際に謝っているわけではありません。海外ではこうした言い方をしない文化も多いので、外国人の同僚には「定番のあいさつだよ」と説明してあげると安心してもらえます。

自分の自己紹介を練習する

自己紹介は、教室でも職場でも、就職の面接でも何度も使うので、最初に磨いておきたい日本語のひとつです。ネイティブ講師と一緒に、自分に合った内容を考え、自然に聞こえるかを確認し、メモを見ずに言えるまで練習してみましょう。Hanabuddiesのオンラインレッスンなら、最初のレッスンで自己紹介を試してみるのもおすすめです。