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日本語のシャドーイングのやり方と効果

シャドーイングとは、ネイティブの日本語の音声を聞きながら、少し遅れて影(シャドー)のように声に出してまねする練習方法です。聞く力、発音、リズム、話すスピードを一度に鍛えられ、一人でできる練習の中でも特に効果が高い方法です。ほぼ理解できる短くゆっくりした音声を選び、先にスクリプトを読んでから、1日10〜15分続けましょう。同じ間違いを何度もくり返しやすいので、ときどき誰かに聞いてもらうと、さらに効果が上がります。この記事は日本語を学ぶ方に向けた内容ですが、学習者をサポートする日本人の方にも参考になります。

シャドーイングが効く理由

  • 記憶だけでなく、口を鍛えられる。文は読めるのに、声に出すとつまずく学習者は多くいます。シャドーイングで、日本語の音とリズムを口に覚えさせます。
  • 聞く力が伸びる。ついていくには、流れてくる音をその場で処理する必要があります。これは実際の会話で求められる力そのものです。速い話し言葉が難しい理由は日本語の聞き取りのコツで説明しています。
  • そのまま使えるフレーズが身につく。同じ会話を何度かシャドーイングすると、自然な日本語のかたまりが、一語ずつ組み立てなくても口から出てくるようになります。
  • イントネーションやアクセントが整う。音だけでなく、文のメロディーもまねします。詳しくは日本語のアクセントをご覧ください。

シャドーイングのやり方

  1. 音声を選ぶ。1〜2分の長さで、スクリプトがあり、自分のレベルか少しやさしいもの。学習者向けの会話音声、ポッドキャスト、ゆっくりしたニュースがおすすめです。アニメは最初は速すぎ、くだけすぎていることが多いです。
  2. スクリプトなしで聞く。どのくらい聞き取れるか確認します。
  3. スクリプトを読み、知らない言葉を調べる。始める前に、すべての行を理解しておきます。
  4. 小さな声でついていく。スクリプトを見ながら音声に合わせ、タイミングに集中します。
  5. スクリプトを見ながらシャドーイング。声に出し、間、速さ、メロディーをまねします。
  6. スクリプトなしでシャドーイング。これが本番の練習です。なめらかに言えるまでくり返します。
  7. 録音して聞き比べる。次に直したい点を1つか2つメモします。

よくある失敗

  • 難しすぎる教材。意味がわからないと、ただ音を出しているだけになります。やさしいものに変えましょう。
  • スクリプトを見たままで終わる。音読も役に立ちますが、シャドーイングの目的は文字を見ずに聞いて話すことです。
  • 毎日教材を変える。同じ教材を1週間続けましょう。量より深さが大切です。
  • 自分の音を確認しない。録音やフィードバックがないと、長音、小さい「っ」、アクセントの間違いが癖になります。

学習の中にどう取り入れるか

1日10分でも、数週間で変化を感じられます。通勤中に小声で、あるいは勉強の最初のウォーミングアップとして取り入れる学習者が多くいます。スピーキングのある試験や発表の準備にも役立ちます。模範解答をシャドーイングしてから、自分の言葉で言い換えてみましょう。ほかの話す練習の方法は日本語の会話練習で紹介しています。

講師とシャドーイングをする

ネイティブ講師なら、レベルに合った音声を選び、ついていける速さでスクリプトを読み、シャドーイングを聞いて自分では気づけない音のずれを指摘できます。オンラインレッスンでは、自己紹介や仕事で話す内容など、実際に必要なフレーズを講師の声でリアルタイムにシャドーイングし、そのまま会話で使ってみることもできます。