日本語の自動詞と他動詞:開ける・開くなどのペアの使い分け
日本語の動詞の多くは、ペアになっています。誰かが対象に働きかけ、対象に「を」がつく他動詞(「ドアを開ける」)と、ものごとが自然に起こり、主語に「が」がつく自動詞(「ドアが開く」)です。形が似ているため、学習者は混同しがちです。ペアで覚え、助詞を確認すること、そして日本語では誰がしたかを強調せずに「何が起きたか」を自動詞で表すことが多い点を押さえておきましょう。この記事は、日本語を学ぶ方に向けた解説です。
まず覚えたい10組
| 意味 | 他動詞(を) | 自動詞(が) |
|---|---|---|
| open | 開ける(あける) | 開く(あく) |
| close | 閉める(しめる) | 閉まる(しまる) |
| start | 始める(はじめる) | 始まる(はじまる) |
| stop | 止める(とめる) | 止まる(とまる) |
| turn on | つける | つく |
| turn off | 消す(けす) | 消える(きえる) |
| put in / go in | 入れる(いれる) | 入る(はいる) |
| take out / go out | 出す(だす) | 出る(でる) |
| drop / fall | 落とす(おとす) | 落ちる(おちる) |
| break | 壊す(こわす) | 壊れる(こわれる) |
見分けのヒント
- 「〜める」などエ段+るが他動詞、「〜まる」などア段+るが自動詞:閉める/閉まる、始める/始まる、決める/決まる。
- 「〜す」は多くが他動詞:消す/消える、出す/出る、落とす/落ちる、直す/直る。
- 「〜れる」は自動詞が多い:壊れる、割れる、汚れる。
これは傾向であって規則ではないので、必ずペアで覚えましょう。動詞のグループについては動詞の活用の基本をご覧ください。
「〜ている」と「〜てある」:状態を表す
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 窓が開いています。 | mado ga aite imasu. | 状態をそのまま述べる |
| 窓が開けてあります。 | mado ga akete arimasu. | 誰かが目的があって開けておいた |
| 電気がついています。 | denki ga tsuite imasu. | 電気がついた状態 |
| 会議室の予約が取ってあります。 | kaigishitsu no yoyaku ga totte arimasu. | 前もって予約しておいた |
状態を表すときは自動詞+「〜ている」、誰かが意図的に準備したときは他動詞+「〜てある」を使います。て形の使い方は日本語のて形もどうぞ。
実生活での使い分け
日本語では、事故やトラブルを自動詞で表すことがよくあります。「コップが割れました」は「コップを割りました」よりやわらかく聞こえ、職場や大家さんに問題を報告するときに便利です。ただし謝るときは、他動詞で自分の行為として認めると責任を感じていることが伝わります。「私がコップを割ってしまいました。すみません。」また、交番では「財布を落としました」と言います。
よくある間違い
- 助詞の間違い:日常会話では「ドアを開ける」か「ドアが開く」と言います。
- 機械に他動詞を使う:電車が停車するのは「電車が止まる」で、「止める」ではありません。
- ペアの片方しか覚えない:もう片方も「ドアが閉まります」のようなアナウンスで毎日耳にします。
Hanabuddiesのサポート
動詞のペアは、リストを読むより使うことで身につきます。ネイティブ講師がオンラインのマンツーマンレッスンで、絵や場面を使った短い練習(何が開いているか、何をしたか、何が起きたか)を行い、実際の会話で正しい動詞と助詞を選べるようにします。