関西弁と日本の方言:日本語学習者が知っておきたいこと
日本語には地域ごとにたくさんの方言があり、なかでも最もよく知られているのが、大阪・京都・神戸などで話される関西弁です。学習者はまず標準語を学ぶべきです。ニュース、ほとんどの教材、全国のビジネスで使われるのは標準語だからです。ただ、特定の地域に住んでいる、よく訪れる、その地域のメディアが好きという場合は、方言を聞き取れるようになると楽しく、役にも立ちます。この記事では、日本語を学ぶ方に向けて、まず気づく方言の特徴と学び方を紹介します。外国人の友人や家族に方言を説明したい方にも参考になる内容です。
方言は学ぶべき?
- まずは標準語から。日本中の誰にでも通じ、職場、初対面の人、文章では標準語が無難です。
- 方言は「聞き取れる」ようになれば十分なことが多い。その地域に住んでいる、パートナーや家族がその地域の出身、方言を使うお笑いやドラマをよく見る、という場合に役立ちます。
- 話すかどうかは自由。学習者が方言をいくつか使うと地元の人は喜んでくれることが多いですが、ほかの部分が教科書どおりの日本語だと、方言ばかり使うと不自然に聞こえることも。自然に身についたものを使えば十分です。
関西弁の基本
| 関西弁 | 標準語 | 英語 |
|---|---|---|
| 〜や | 〜だ(そうや=そうだ) | is (casual) |
| 〜へん | 〜ない(わからへん=わからない) | negative |
| あかん | だめ | no good, not allowed |
| ほんま | 本当 | really, true |
| めっちゃ | とても(今は全国で使われる) | very |
| おおきに | ありがとう(伝統的、お店などで) | thanks |
| なんでやねん | なんでだよ(お笑いの定番のツッコミ) | why on earth? |
| せや/せやな | そうだ/そうだね | that’s right |
関西弁にはアクセントにも独自の特徴があり、よく知っている言葉でも違って聞こえることがあります。京都の言葉は、大阪の言葉よりやわらかく遠回しなことが多いと言われます。
ほかの方言
- 博多弁(福岡):理由の「〜けん」(雨やけん)や、疑問の「〜と?」。
- 広島弁:同じく「〜けん」を使い、「〜じゃ」が「〜だ」にあたります。
- 東北の方言:独特の音があり、ほかの地域の日本人でも聞き取りにくいことがあります。
- 沖縄:沖縄の伝統的な言葉は日本語と関係がありますが、別の言語とされることもあります。日常会話は、「めんそーれ」(ようこそ)など地元の言葉が混ざった日本語が中心です。
方言を聞き取れるようになるには
- 標準語を少なくとも中級程度まで身につけ、どこが違うのかわかるようにします。
- よく使うパターンを覚える。「だ」にあたる言葉、否定形、よく使う十数語を覚えるだけで、かなりわかるようになります。
- その地域の人の話を聞く。地元のテレビ、芸人、YouTuber、ポッドキャストなど。
- 人に聞いてみる。地元の人はたいてい喜んで方言を教えてくれますし、よい話題にもなります。日本で友だちをつくる方法もご覧ください。
方言とJLPT
JLPTなどの試験は標準語だけを使うので、方言は点数には役立ちません。関西に住みながら試験の準備をする場合は、教材は標準語のものにして、方言は日常生活で楽しみましょう。JLPTのレベル解説もご覧ください。
講師と学ぶ
ネイティブ講師なら、標準語の基礎を固めながら、友だちや家族、テレビで耳にする地域の表現も説明できます。たとえばパートナーの家族が大阪や福岡出身なら、食卓で実際に聞く表現をレッスンに取り入れることもできます。パートナーのために日本語を学ぶもご覧ください。