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JLPTの語彙を効率よく覚える方法

語彙は、JLPT(日本語能力試験)のすべての科目に関わります。語彙の問題として直接問われるだけでなく、読解の文章が理解できるかどうかも、聴解で最初に必要になるのも語彙です。レベルが上がるごとに覚える言葉は急に増えるので、勉強時間と同じくらい「どう覚えるか」が大切になります。この記事では、N5からN1まで使える語彙の覚え方を紹介します。受験する方はもちろん、受験する外国人の同僚や友人をサポートしたい方にも役立つ内容です。

試験での語彙の問われ方

語彙の問題では、漢字の読み方、言葉の表記、文に合う言葉、意味が近い言葉、そしてその言葉を正しく使っている文を選ぶ問題などが出題されます。最後の形式からわかるように、英語の訳を知っているだけでは不十分で、言葉がどう使われるかを知っている必要があります。

現在のJLPTでは公式の語彙リストは公開されていないため、問題集やアプリはそれぞれ独自のリストを使っています。内容の多くは重なっているので、自分のレベルに合った評判のよい教材をひとつ選び、いくつも組み合わせずにそれを続けるのがおすすめです。

間隔反復を使う。ただし量はコントロールする

復習のタイミングを自動で決めてくれる単語カードアプリなど、間隔反復(SRS)のソフトは、語彙を効率よく覚える方法のひとつです。忘れそうになる直前に出題されるので、1回の復習が無駄になりません。ただし、注意点が2つあります。

  • 新しいカードは少なめに。新しい単語を1枚追加するたびに、数週間分の復習が増えます。1日50語追加すると最初の1週間は順調に感じますが、すぐに復習が追いつかなくなります。忙しい学習者なら、1日10〜20語で十分です。
  • 新しい単語のために復習を飛ばさない。復習がたまったら、追いつくまで新しいカードの追加を止めましょう。

よい単語カードの作り方

表に「確認」、裏に“confirmation”だけのカードは、作るのも簡単ですが、忘れるのも簡単です。よいカードには、次のような情報が入っています。

  • 漢字と読み方:確認(かくにん)
  • 例文。できれば実際に読んだ文章から:「メールを確認してください。」
  • よく一緒に使う言葉。どの助詞や動詞と組み合わせるか:「確認する」「確認が取れる」
  • 音声。アプリが対応していれば、表記だけでなく音やアクセントも覚えられます。

自分で使いたい言葉は、日本語から英語、英語から日本語の両方向で確認しましょう。読んでわかればいい言葉なら、一方向で十分です。

文脈の中で言葉に出会う

単語カードは、言葉を「保つ」ためのもので、言葉に「出会う」ためのものではありません。いちばん記憶に残るのは、多読用の本、記事、ドラマ、会話など、意味のある場面で出会った言葉です。役に立つ言葉を見つけたら、その文と一緒にカードに追加しましょう。その言葉に実際の文章でもう一度出会うと、カードの復習よりもずっと強く記憶に残ります。

よくある落とし穴

落とし穴例対策
形の似た漢字待と持、未と末並べて復習し、違う部分に注目する。
同じ読みの別の言葉機会と機械(どちらも「きかい」)ペアにして、それぞれ例文をひとつずつ覚える。
長音と短音おばさんとおばあさん声に出して読み、追加するときに読み方を確認する。
類義語直すと治す、変化と変更意味だけでなく、何と一緒に使うかをメモする。

毎日のシンプルなルーティン

  1. まず復習(10〜15分)。その日の復習カードを終わらせます。
  2. 新しい単語(5分)。できれば読んだ文章やレッスンから、少しだけ追加します。
  3. 読む・聞く(10分以上)。文脈の中で言葉に出会い、翌日の新しい単語を集めます。
  4. 使ってみる。2、3文書いてみるか、次のレッスンで新しい言葉を使ってみましょう。

レベル別の学習計画は、N5、N4からN3へ、N2、N1の記事をご覧ください。

「わかる言葉」を「使える言葉」に

使える言葉より、見てわかる言葉のほうがずっと多いのは自然なことです。JLPTで主に問われるのは理解する力ですが、実際に口に出したことのある言葉ほど、時間に追われる本番でもすぐに認識できます。少しずれた使い方をその場で直してくれる講師と、新しい言葉を会話で使ってみることは、言葉を本当に自分のものにするいちばんの近道です。