日本で病院にかかるときの通訳:選択肢と準備のしかた
日本で病院にかかる必要があるのに日本語に自信がない場合、いくつかの方法があります。通訳者や国際診療部門のある病院を選ぶ、病院・自治体・旅行保険が手配する電話やビデオの通訳を使う、バイリンガルの友人に頼む、あるいは自分で依頼した通訳者にビデオで受診や通話に参加してもらう、といった方法です。緊急時はまず119番に電話し、言葉の問題はそのあとで考えましょう。予約して受診する場合は、事前に少し日本語で準備しておくだけで、通訳者の負担が減り、より安全に受診できます。この記事は日本に住む外国籍の方やそのご家族、また日本語を話せない家族の受診をサポートする方に向けた内容です。
緊急のとき
救急車や火事は119番です。「救急です」と伝え、住所を言いましょう。多くの消防本部では通訳サービスにつなぐことができ、日本政府観光局(JNTO)も英語などに対応した24時間の訪日外国人向けホットラインを運営しています。本当の緊急時には、通訳の手配を待たずに連絡してください。必要なフレーズは緊急時の日本語で紹介しています。
予約して受診する場合の選択肢
| 方法 | 知っておきたいこと |
|---|---|
| 外国人患者に対応している病院 | 大都市を中心に、国際診療部門や院内の通訳者、タブレットを使ったビデオ通訳を備えた大きな病院があります。予約時に確認しましょう。 |
| 自治体や支援センター | 医療通訳の派遣制度や、外国人を受け入れている医療機関を案内する多言語の相談窓口を設けている都道府県や市区町村があります。地域の国際交流協会に問い合わせてみましょう。 |
| 旅行保険・医療保険 | 多くの保険には、病院探しや言葉のサポートをしてくれる電話のアシスタンスサービスがついています。出発前に確認しておきましょう。 |
| バイリンガルの友人や同僚 | 簡単な受診なら問題ありませんが、プライベートな健康の話はしにくいこともあり、医療用語は流暢な人にとっても難しいものです。 |
| 自分で依頼する通訳者 | 日英の通訳者が、医療機関とのビデオ通話や電話、オンライン診療に参加できます。事前に、通訳者が参加してもよいか医療機関に確認しましょう。 |
通訳者を依頼すると特に役立つ場面
- 再診で、医師が検査結果や診断、治療方針を説明するとき。
- 受診前後の電話で、予約、費用の確認、紹介の手配などをするとき。
- ビデオ通話によるオンライン診療。
- 家族のこと。たとえば、日本に住む家族が入院していて、海外から医療チームと話したいときや、日本人の高齢の親が英語での説明を理解するのに手助けが必要なとき。
医療の通訳には慎重さと正確さが求められます。その場面に必要な医療用語に慣れた通訳者を選びましょう。また、場面によっては、病院が専門の訓練を受けた医療通訳者を求める場合もあります。
受診の前に準備しておくこと
誰が通訳する場合でも、次の準備をしておくと受診がスムーズで安全になります。
- 症状をまとめたメモをつくる。症状、いつから始まったか、既往歴、服用中の薬、アレルギーを書き、できれば日本語に訳しておきましょう。受付で問診票の記入を求められることがよくあります。
- 薬のパッケージを持参する。商品名は国によって違うため、一般名を書いたリストもあると安心です。
- 在留カードまたはパスポート、保険証を持参する。日本の健康保険に加入している場合は保険証を忘れずに。
- 聞きたいことを書いておく。その場で忘れてしまうのを防げます。
- 通訳者がビデオで参加する場合は、予約時に医療機関に伝え、スマートフォンを充電し、医師にも聞こえるスピーカーかイヤホンを用意しましょう。
覚えておきたい言葉
| 日本語 | 読み方 | 英語 |
|---|---|---|
| 通訳をお願いできますか | つうやくをおねがいできますか | Could I have an interpreter? |
| 英語を話せる先生はいますか | えいごをはなせるせんせいはいますか | Is there a doctor who speaks English? |
| 通訳がビデオで参加してもいいですか | つうやくがビデオでさんかしてもいいですか | Is it OK if an interpreter joins by video? |
| アレルギーがあります | アレルギーがあります | I have an allergy. |
| 紹介状 | しょうかいじょう | Referral letter |
病院や薬局で使う言葉は病院と薬局で使う日本語でも紹介しています。
受診のあとで
薬の飲み方や次回の受診日など、指示は書面でもらうようにしましょう。診断書や検査結果、紹介状を自分で理解するために英語で読みたい場合は、翻訳が役立ちます。海外の保険請求など公的な用途に使う場合は、まず提出先の要件を確認してください。
Hanabuddiesができること
Hanabuddiesでは、ビデオ通話または対面による英語と日本語のリアルタイム通訳を行っています。医療機関の了承を得たうえでの緊急でない受診や、日本にいるご家族の医療チームとの通話にも対応します。受診前の症状メモの翻訳や、受診後の書類の参考用の翻訳も承ります。なお、Hanabuddiesは資格を持つ医療通訳のサービスではありません。緊急時は必ず先に119番に連絡してください。