ポルトガル語話者のための日本語:やさしい点と注意したい点
ポルトガル語を話す人にとって、日本語の発音は思ったより親しみやすいものです。日本語の5つの母音はポルトガル語の a、e、i、o、u に近く、ラ行の音は caro の r のような軽いはじき音です。また、ポルトガル語と同じく、日本語でもわかりきった主語は省略します。日本語には、何百年も前にポルトガル語から入った言葉さえあります(パン=pão)。難しいのは、語順、助詞、母音を弱めずにはっきり発音すること、長音、そして文字です。この記事では、ポルトガル語を話す方に向けて日本語学習のポイントを解説します。
有利な点
- 母音:日本語の母音は短く澄んでいて、ポルトガル語のアクセントのある母音に近く、é と ê のような開口・閉口の区別もありません。日本語の発音ガイドもどうぞ。
- ラ行の音:日本語の「ら・り・る・れ・ろ」は、母音にはさまれたポルトガル語の r(caro、para)に近く、強い rr とは違います。
- 主語の省略:「Vou ao mercado」と同じように、日本語でも「スーパーに行きます」と「私は」を言わずに話せます。
- ていねいさの区別:tu、você、o senhor を使い分けることに慣れていれば、日本語の敬語とくだけた言葉の考え方も理解しやすいでしょう。タメ口と敬語の使い分けもどうぞ。
- なじみのある言葉:パン、ボタン(botão)、カルタ(carta)、カステラは、16世紀にポルトガルの商人から伝わった言葉です。
注意したい点
| ポイント | 難しい理由 |
|---|---|
| 語順 | 動詞が最後に来ます(私は毎朝コーヒーを飲みます)。日本語の文の組み立てもどうぞ。 |
| 助詞 | 「は」「が」「を」「に」などの小さな言葉が、語順や前置詞の役割を果たします。日本語の助詞の解説もどうぞ。 |
| 弱まる母音 | ポルトガル語では語末のアクセントのない母音が弱まりがちです(-o が u、-e が i)。日本語ではすべての母音をはっきり発音します。「これ」は kori ではなく kore です。 |
| 鼻母音 | 「ん」の前の母音を鼻にかけず、「ん」を1拍として発音します(こ・ん・に・ち・は)。 |
| 長音 | 「おばさん」と「おばあさん」は長さだけが違います。 |
| 文字 | ひらがな、カタカナ、漢字。ひらがなとカタカナの覚え方もどうぞ。 |
ブラジルのポルトガル語では tia や dia がすでに「チ」「ジ」に近い音なので、「ち」「じ」は簡単に感じる人が多いようです。ただし、語末の「て」「で」は te、de のまま発音しましょう。
最初に覚えたいフレーズ
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| ブラジルから来ました。 | burajiru kara kimashita. | 出身を伝える |
| ポルトガル語が話せます。 | porutogarugo ga hanasemasu. | 話せる言語を伝える |
| もう一度お願いします。 | mō ichido onegaishimasu. | もう一度言ってもらう |
| 日本語はまだ勉強中です。 | nihongo wa mada benkyōchū desu. | 学習中であることを伝える |
ポルトガル語話者へのヒント
- 訳ではなく型で覚える:日本語の文をまるごと練習して、動詞が最後に来る語順に慣れましょう。
- 自分の声を録音する:語末の母音が弱まっていないか、「ん」が鼻母音になっていないかを確認します。
- 身近なコミュニティを活用する:ブラジルには日本国外で最大の日系人コミュニティがあり、日本の文化イベントや食べ物、メディアが意外と身近にあるかもしれません。日本語が家族の言葉なら、継承語として日本語を学ぶ方へもどうぞ。
- 目標を決める:日本語能力試験(JLPT)はブラジルやポルトガルでも実施されています。海外でのJLPTの申し込み方法もどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブ講師が英語でオンラインのマンツーマンレッスンを行い、ブラジルやポルトガルなど世界各地から受けやすい時間に対応します。母音やラ行の発音はすでに有利なので、レッスンではポルトガル語話者が苦手としやすい語順、助詞、語末の母音、敬語に時間をかけられます。