日本語の受身形と使役形:「られる」「させる」「させられる」
日本語の受身形は「誰かに何かをされる」ことを、使役形は「誰かに何かをさせる(させてあげる)」ことを表します。多くの動詞は語尾を変えるだけで作れます。「食べる」は受身で「食べられる」、使役で「食べさせる」になり、二つを合わせた使役受身は「食べさせられる」(無理に食べさせられる)です。この記事は、英語話者などの日本語学習者に向けて、三つの形の作り方と使い方を整理したものです。
受身形の作り方
| 動詞のグループ | 辞書形 | 受身形 |
|---|---|---|
| 二グループ(る動詞) | 食べる、見る | 食べられる、見られる |
| 一グループ(う動詞) | 書く、読む、言う | 書かれる、読まれる、言われる |
| 不規則動詞 | する、来る | される、来られる |
動作をする人は「に」で表します。「先生にほめられました」のように使います。動詞のグループを復習したい方は日本語の動詞の活用の基本をご覧ください。
「迷惑の受身」
日本語では、自分が影響を受けたこと、特に困ったことを表すときにも受身を使います。英語では受身にできない動詞でも使えるのが特徴です。「雨に降られました」や「隣の人にたばこを吸われました」は、相手を直接責めずに不満を伝える自然な言い方です。
使役形の作り方
| 動詞のグループ | 辞書形 | 使役形 |
|---|---|---|
| 二グループ(る動詞) | 食べる | 食べさせる |
| 一グループ(う動詞) | 書く、待つ | 書かせる、待たせる |
| 不規則動詞 | する、来る | させる、来させる |
使役は「強制」と「許可」のどちらの意味にもなり、文脈で判断します。「子どもに野菜を食べさせた」は強制、「子どもを公園で遊ばせた」は許可に近い意味です。
仕事でよく使う使役の表現
- 「お待たせしました。」:直訳すると「あなたを待たせました」。待ってもらったときのお詫びです。
- 「〜させていただきます。」:自分の行動をへりくだって言う表現で、「説明させていただきます」のように使います。仕事の敬語でよく使われますが、多用すると堅苦しく聞こえます。
使役受身:「させられる」
二つを合わせると「食べさせられる」「書かせられる(書かされる)」「させられる」になり、意に反して何かをさせられたことを表します。例:「子どものころ、毎日ピアノを練習させられました。」
よくある間違い
- 受身の「られる」と可能の「られる」の混同。る動詞では同じ形なので、文脈で判断します。
- 受身の使いすぎ。英語で受身を使う場面でも、日本語では能動文や別の動詞のほうが自然なことがよくあります。
- 助詞の間違い。受身では動作をする人に「に」、使役ではさせられる人に「に」または「を」を使います。
これらの形はJLPTのN4・N3でよく出題されます。JLPTの文法対策のコツもあわせてどうぞ。
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受身や使役は、自分で文を作り、その場で直してもらうと早く身につきます。ネイティブ講師が似た形の違いを説明し、日常や仕事の具体例を示し、あなたがよく間違える点に合わせた練習を用意します。