動画に日本語・英語の字幕をつけるには:書き起こし、翻訳、タイミング
動画に日本語や英語の字幕をつけるには、3つのことが必要です。話している内容を正確に書き起こした原稿、印刷物ではなく字幕のために書かれた翻訳、そして話している時間に合わせたタイミングです。いちばん難しいのは翻訳です。字幕には厳しい文字数の制限があるため、優れた字幕翻訳者は意味を保ちながら短く言い換え、日本語字幕には日本語字幕ならではのルールもあります。まずは正確な書き起こしを用意し、誰に向けた動画かを決め、ネイティブスピーカーが画面上で確認する時間をとりましょう。
字幕づくりの流れ
- 書き起こし:話されたことを、元の言語ですべて文字にします。日本語の文字起こしをご覧ください。
- 翻訳:書き起こしを、字幕の長さに合わせて翻訳先の言語に直します。
- タイミング:各字幕が表示される時間と消える時間を設定します。SRTやVTTなどの字幕ファイルで設定するのが一般的です。
- 画面での確認:字幕つきで動画を見て、読む速さ、改行、意味を確認します。
動画編集者や配信プラットフォームがタイミングを設定する場合など、書き起こしと翻訳だけが必要なこともあります。どの工程が必要かを最初に決めておきましょう。
字幕翻訳が普通の翻訳と違う理由
字幕は、映像を見て音声を聞きながら読むものなので、短く、すばやく読める必要があります。
| 英語字幕 | 日本語字幕 | |
|---|---|---|
| 読む速さ | プラットフォームや視聴者によるが、1秒あたり15〜17文字程度が一般的。 | 1秒あたり4文字程度が目安とされることが多い。 |
| 行数 | 通常は2行まで。 | 通常は2行まで。1行あたりの文字数にも厳しい制限がある。 |
| 文体 | 簡潔で自然な英語。 | 簡潔な日本語。句読点の代わりにスペースを使うことも多い。 |
日本語は少ない文字数で多くの意味を表せますが、1文字あたりを読むのに時間がかかります。そのため、どちらの方向の字幕でも、翻訳するだけでなく、しっかりと書き直す必要があります。正確な制限はプラットフォームによって違うので、動画を公開する場所の仕様を確認しましょう。
日英の動画で難しいところ
- 丁寧さと口調:日本語の話し手は丁寧な話し方とくだけた話し方を使い分け、それ自体が意味をもちますが、英語では同じようには表しません。タメ口と丁寧語をご覧ください。
- 言葉にしない主語:日本語では、誰が何をしているのかを省略することがよくあります。翻訳者は文脈から判断しなければなりません。
- 画面上の文字:動画の中の看板、テロップ、スライドなども翻訳が必要な場合があります。依頼のときに伝えましょう。
- 名前と用語:人名、製品名、専門用語のリストを用意すると、表記が統一されます。
誰のための字幕か
同じ動画でも、視聴者によって必要な字幕は変わります。日本のお客様向けの製品紹介動画なら、自然で洗練された日本語が必要です。社内のリサーチ用のインタビューなら、実際に話された内容に近い訳がよいでしょう。研修動画では、その中間が求められることもあります。ほかの翻訳の依頼と同じように、視聴者と目的を翻訳者に伝えましょう。
自動字幕について
自動字幕や機械翻訳は進歩していて、話の大まかな内容をつかむには便利です。ただし、公開する動画では、名前の間違い、聞き間違い、ぎこちない訳や誤訳が、特に日本語からの翻訳でまだ多く見られます。自動字幕を下書きとして使い、人が書き起こしを直し、翻訳を書き直すチームが多いです。
ファイルの準備
- 変更の可能性がある途中のものではなく、完成版の動画を送る。
- 台本、スライド、既存の書き起こしがあれば共有する。
- 公開するプラットフォームと、字幕ファイルが必要か文字だけでよいかを伝える。
- 画面上の文字、歌、背景の会話をどう扱うかを決めておく。
よくある質問
動画ではなく台本から字幕を作れますか?
話し手が台本どおりに話している場合だけです。たいていは台本どおりではないので、音声と照らし合わせましょう。
字幕と吹き替え、どちらがよいですか?
字幕のほうが早く、費用も抑えられ、元の声を残せます。吹き替えは字幕を読まない視聴者に向いていますが、別の、より大きなプロジェクトになります。
どのくらい時間がかかりますか?
動画の長さ、話し手の人数、音声の質によります。画面での確認の時間も見込んでおきましょう。
日本語や英語の動画の書き起こしと翻訳が必要な方は、動画の内容と公開する場所をお知らせください。無料相談のお問い合わせからお気軽にご連絡ください。