IR資料の英語翻訳:決算短信、決算説明資料、統合報告書
日本企業がIR資料を英語に翻訳するのは、海外の投資家が日本の投資家と同じタイミングで業績や計画を読めるようにするためです。主な資料は、決算短信、決算説明資料、適時開示、株主総会招集通知、統合報告書やサステナビリティレポートです。よいIR翻訳には、一貫した財務用語、日本語の原文と完全に一致する数字、アナリストにとって自然に読める英語が必要で、しかも決算発表に合わせた厳しいスケジュールで納品しなければなりません。東京証券取引所はプライム市場の上場企業に主要な開示資料の英文開示を求めており、信頼できる翻訳先を探す企業が増えています。この記事は、IR資料の英訳を検討している日本企業の担当者に向けたガイドです。
翻訳される主な資料
| 日本語 | 英語名 | ポイント |
|---|---|---|
| 決算短信 | Earnings summary (Kessan Tanshin) | 四半期と通期。最も時間の制約が厳しい資料 |
| 決算説明資料 | Earnings presentation | アナリスト向け説明会のスライド。発表者メモつきのことも |
| 適時開示 | Timely disclosure | 業績予想、配当、M&Aなどのお知らせ |
| 株主総会招集通知 | Notice of convocation of the AGM | 議案と参考書類 |
| 統合報告書 | Integrated report | 戦略、ESG、長期的な価値創造 |
| 有価証券報告書 | Annual securities report | 分量が多く専門的。一部だけ翻訳する企業も |
ルールは変わることがあるので、自社の市場区分に関する東京証券取引所の最新の要件を確認してください。この記事は法律、会計、開示に関する助言ではありません。
IR翻訳の難しいところ
- 日本特有の用語:経常利益はふつう「ordinary profit」と訳しますが、多くの会計基準には存在しない項目です。売上高は会社の慣例により「net sales」または「revenue」、親会社株主に帰属する当期純利益は「profit attributable to owners of parent」です。
- 会計年度の表記:2026年3月期を「FY2025」と呼ぶか「FY2026」と呼ぶかは会社によって違います。一つに決めて、すべての資料で統一しましょう。
- 四半期をまたいだ一貫性:投資家は資料を並べて比較するため、同じ用語は毎回同じ訳にする必要があります。用語集と過去の翻訳が欠かせません。
- 数字と単位:百万円や億円を正しく換算し、マイナス(△)は英語の表記に合わせます。
- トーン:日本語の経営者メッセージは控えめで間接的なことがあります。英語では原文に忠実でありながら、海外の投資家にわかりやすく読めるようにします。
決算発表日に合わせた計画
- スケジュールを早めに決める:決算発表の予定を共有し、日本語が確定したらすぐに翻訳できるようにします。
- ドラフトはできるだけ早く送る:確定版では変更箇所をわかりやすく示しましょう。
- 用語集と過去の英文資料を渡す:用語の統一に役立ちます。
- 社内の確認工程を入れる:数字をよく知る社内の方に確認してもらいましょう。正式な版は日本語の原文であり、翻訳者は数字の監査や検証は行いません。
プレゼン資料の翻訳や市場調査やレポートの翻訳もどうぞ。
資料だけではありません
IRには、アナリスト向け電話会議、海外投資家との個別面談、ロードショーなどの会議もあります。資料と用語集を事前に読んだ通訳者がいると、大きな違いが出ます。投資家との電話会議の通訳もどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
貴社の用語集と過去の資料をもとに、IR資料を日本語と英語の間で翻訳します。用語集がない場合は作成もお手伝いします。翻訳は認証なしの翻訳で、私たちはIR、法律、会計のアドバイザーではありません。投資家との会議のための英日の逐次通訳も、オンラインまたは日本国内や海外での対面で承ります(通訳者の交通費はお客様負担)。まずは無料相談から。