通訳と翻訳の違い:どちらを依頼すればいい?
翻訳者は書かれた文章を、通訳者はその場で話される言葉を扱います。契約書やウェブサイト、手紙を日本語や英語にしたいなら翻訳者が必要です。会議やビデオ通話、面談などで相手と話しながら理解し合いたいなら通訳者が必要です。両方が必要になる場面も多く、2つのスキルは似ていますが同じではありません。この記事では、どちらが必要かの見分け方と、両方必要なときの進め方を紹介します。
翻訳と通訳の違い
| 翻訳 | 通訳 | |
|---|---|---|
| 扱うもの | 書かれた文章(文書、メール、ウェブサイト、字幕) | その場で話される言葉 |
| かけられる時間 | 数時間から数日。調べものや見直しができる | 数秒。リアルタイム |
| 成果物 | 保存・印刷・公開できる完成した文章 | 双方が理解できる会話 |
| 求められる力 | 訳文の言語で正確かつ自然に書く力 | 聞く力、記憶力、プレッシャーの中ではっきり話す力 |
| 主な用途 | 契約書、マニュアル、マーケティング資料、個人の書類 | 会議、交渉、面接、面談、電話やビデオ通話 |
翻訳者が必要なとき
言葉を「残す」必要があるときは翻訳です。商品ページ、プレゼン資料、マニュアル、契約書の草案、メールマガジン、学校の成績表などは、読み手がじっくり、ときには何度も読むため、確認を重ねた丁寧な言葉が必要です。翻訳者は用語を調べ、不明点を質問し、用語を統一し、文体を整えることができます。選び方は日本語翻訳者の選び方、依頼前の準備は日英翻訳を依頼する前のチェックリストをご覧ください。
早めに確認しておきたいのが、ビザ申請や裁判などの公的な手続きでは、認証翻訳や宣誓翻訳を求められる場合があることです。これは法的に定められた特別なサービスなので、依頼する前に提出先がどのような翻訳を受け付けているか確認しましょう。詳しくは日本語の書類の翻訳で解説しています。
通訳者が必要なとき
人と人が話し合う必要があるときは通訳です。日本の取引先との会議、東京のお客様との電話、採用面接、学校の個人面談、日本の親戚との会話は、すべてリアルタイムで進みます。相手からその場で質問が来たとき、書かれた翻訳では対応できません。通訳者はそれぞれの話し手の言葉を聞き、もう一方の言語に訳すので、双方が自然に受け答えできます。
ビジネスや個人の場面での日英通訳は、多くが逐次通訳です。話し手が数文話して区切り、通訳者がそれを訳します。話し手と同時に訳す同時通訳は主に国際会議や大規模なイベントで使われ、専用の機材と、通常は複数の通訳者が必要です。詳しくはビジネス会議で通訳者と上手に仕事をする方法をご覧ください。
1人が両方できるとは限らない
両方をこなすプロも多くいますが、求められるスキルは別物です。優れた翻訳者でも速い会話についていくのは難しいことがありますし、優れた通訳者でも出版レベルの文章を書けるとは限りません。依頼するときは、どちらの仕事を多く手がけているか、どんな会議や文書の経験があるかを聞いてみましょう。
両方が必要になるケース
実際には、2つを組み合わせる場面がよくあります。
- 日本の取引先との会議。資料と議題は事前に翻訳し、会議では通訳者に入ってもらいます。会議後に翻訳した議事録を送れば、認識のずれを防げます。
- 日本での顧客調査。インタビュー中は通訳を入れ、録音は文字起こしと翻訳をしてチームで共有します。
- 日本語を話す社員の採用。求人票を翻訳し、採用担当者が日本語を話せない場合は面接に通訳を入れます。
- 家族のこと。親戚とのビデオ通話を通訳し、そこから出てきた手紙や書類を翻訳します。
同じチームに両方を任せれば、名前や用語、背景の理解が一貫し、別々の業者に説明し直す手間も省けます。
かんたん判断ガイド
- 書かれたもので、あとから読まれる? → 翻訳
- その場で行われる会話? → 通訳
- 録音を文字にしたい? → 文字起こし(必要なら翻訳も)
- 動画に字幕をつけたい? → 文字起こしと翻訳を組み合わせた字幕制作
Hanabuddiesができること
日英・英日の双方向の翻訳に加え、会議、通話、ツアー、イベントで、ビデオ通話によるオンライン、または日本国内・海外での対面(交通費などの移動費はお客様のご負担)による英語と日本語のリアルタイム通訳を行っています。内容、対象者、ご希望の時期をお知らせいただければ、最適な組み合わせをご提案します。なお、認証翻訳・宣誓翻訳には対応していません。