イタリア語話者のための日本語:やさしい点と注意したい点
イタリア語を話す人は、日本語の発音でとても有利なスタートを切れます。日本語の母音はイタリア語と同じ「あ・い・う・え・お」の5つの短くはっきりした音で、音節はほとんど母音で終わり、促音(小さい「っ」)はイタリア語の fatto と fato の違いと同じしくみです。主語を省略するのも両言語に共通で(parlo=「話します」)、tu と Lei の使い分けは日本語のタメ口とていねい語の準備になります。練習が必要なのは、語順が逆になる文法(動詞が最後、助詞が名詞の後)、長音、日本語の「h」の音、そして誰にとっても新しい漢字です。
イタリア語話者にとってやさしい点
- 母音:「あいうえお」はイタリア語の a, i, u, e, o に近く、二重母音にもなりません。英語話者が苦労するところですが、イタリア語話者はほとんど問題ありません。日本語の発音ガイドもどうぞ。
- 促音:「きって」と「きて」の違いは、notte と note の違いと同じです。イタリア語と同じように子音を保ちます。
- ラ行の音:日本語のラ行は軽く弾く音で、caro の r によく似ています。巻き舌にしないことだけ注意しましょう。
- 主語の省略:「行きます」だけで「私は行きます」の意味になり、vado と同じです。日本語ではわかりきった目的語も省略します。
- ていねいさの区別:tu と Lei の区別は「です・ます」と普通形の使い分けのよい準備になります。ただし日本語はさらに段階があります。タメ口とていねい語の使い分けもどうぞ。
- 性も冠詞もない:名詞に性別も il/la/lo もなく、動詞も人称で変わりません。「食べます」は私にもあなたにも彼女にも使えます。
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| パスタ | pasuta | イタリア語の pasta から |
| ピザ | piza | pizza |
| カプチーノ | kapuchīno | cappuccino |
| アルデンテ | arudente | al dente |
イタリア料理の言葉は日本語にたくさん入っていて、カタカナで日本語の音に合わせて書かれます。日本語のカタカナ語もどうぞ。
注意したい点
- 語順:イタリア語は主語・動詞・目的語の順ですが、日本語は動詞が最後です。「私はコーヒーを飲みます」。日本語の文の組み立てもどうぞ。
- 前置詞ではなく助詞:イタリア語の a Roma は「ローマに」となり、小さな言葉が名詞の後ろに来ます。日本語の助詞の使い方もどうぞ。
- 長音:イタリア語には母音の長さの区別がありませんが、日本語にはあります。「おばさん」と「おばあさん」の違いを聞き分け、言い分ける練習をしましょう。
- 「h」を発音する:イタリア語の h は発音しませんが、日本語では発音します。「はな」は hana で、ana ではありません。
- 強弱ではなく高低:日本語は特定の音節を強く言うのではなく、音の高さが上下します。音節を均等に言うように意識しましょう。日本語のアクセントもどうぞ。
- 漢字:誰にとっても最大の新しい課題です。漢字の覚え方もどうぞ。
最初の3か月の進め方
- 1〜2週目:ひらがなとカタカナ。ひらがな・カタカナを2週間で覚える方法もどうぞ。
- 3〜8週目:基本の文型、助詞、「です・ます」の動詞、自己紹介。最初から話す練習もします。
- 9〜12週目:て形、過去形、日常の場面(お店、レストラン、道案内)、最初の漢字。
試験を目指す場合、ここまででJLPT N5の多くをカバーできます。JLPT N5の学習計画もどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブの日本語講師が、英語を使ってオンラインのマンツーマンレッスンを行い、イタリアやヨーロッパから受けやすい時間帯にも対応します。母音や促音はすでに得意なことが多いので、その分、語順、助詞、長音、ていねいな話し方など、イタリア語話者が苦手としやすい点に時間をかけられます。