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日本留学に必要な日本語:留学の種類と出発前の準備

日本留学にどのくらいの日本語が必要かは、どの形で留学するかによって変わります。大学の交換留学や英語で学位が取れるプログラムの多くは、入学時に日本語力をほとんど、あるいはまったく求めません。日本語学校は初心者から受け入れています。一方、日本語で授業を受ける学部・大学院では、JLPT N2程度以上の高い日本語力を求められることが多いです。ただ、どの道を選んでも、毎日の生活、友だちづくり、アルバイトは日本語で進みます。来日時の日本語力が高いほど、留学生活はより充実したものになります。この記事では、留学の種類ごとに必要な日本語と、出発前の準備のしかたを紹介します。留学生を受け入れる大学や職場の方にも参考になる内容です。

日本で学ぶ4つのルート

ルート一般的に必要な日本語
交換留学(1学期〜1年)大学によって大きく異なる。英語の授業とレベル別の日本語クラスを用意している大学もあれば、日本語の授業を受けることが前提の大学もある。
日本語学校入学時は不要なことが多い。1〜2年ほど日本語を集中的に学び、その後日本の大学や専門学校への進学をめざす学生も多い。
英語で学ぶ学位プログラム授業が英語のため、入学時は不要なことが多い。ただし授業以外の生活、アルバイト、就職活動では日本語が必要。
日本語で学ぶ学部・大学院高い日本語力が必要。学部の留学生入試ではEJUを利用する大学が多く、JLPTの結果を参考にする大学もある。

条件は学校ごとに異なり、変更されることもあります。あくまで全体像として参考にし、正確な基準は各プログラムの募集要項で確認してください。

交換留学:パンフレットより科目リストを確認

在籍している大学に日本の協定校があれば、交換留学がいちばん手軽な方法です。大切なのは、単位を取りたい授業が何語で行われるかです。留学生向けに英語で授業を行うプログラムもあれば、日本人学生と同じ通常の授業に参加するプログラムもあります。多くの場合は日本語の授業もあり、到着後にクラス分けテストがあります。基礎的な日本語があるだけで上のクラスから始められ、留学期間のより多くを実際に日本語を使うことに充てられます。

日本語学校

日本語学校では、平日に毎日数時間、日本語を集中的に学びます。短期間で高いレベルをめざしたい方や、その後日本の大学・専門学校に進学したい方に向いています。クラスの人数、同じ母語の学生の割合、試験対策の比重、進学サポートの手厚さは学校によってかなり違います。選ぶ前にこうした点を確認し、必要な留学ビザの手続きに対応しているかどうかも確かめておきましょう。

英語で学ぶ学位と日本語で学ぶ学位

英語だけで学位を取得できるプログラムを設ける日本の大学が増えています。まだ上級レベルではないけれど日本の学位を取りたい方にとって、現実的な選択肢です。ただし、意識してサークルなどに参加しないと、留学生とばかり過ごすことになりがちです。

日本語で学ぶ学部・大学院なら、選べる大学や分野はぐっと広がりますが、求められる水準は高くなります。学部の留学生入試では、日本語と基礎科目を測る日本留学試験(EJU)を利用する大学が多くあります。必要な科目や求められる点数は大学・学部によって異なり、大学院は独自の基準を設けています。最新の情報は、EJUを実施している日本学生支援機構(JASSO)と各大学の入試担当窓口で確認してください。

キャンパスでの毎日

英語のプログラムでも、大学の周りの環境は日本語で動いています。たとえば次のようなものに出会います。

  • 留学生課:手続きでまず訪れる窓口。英語に対応していることも多いです。
  • サークル・部活:日本人の友だちをつくるいちばんの近道。部活のほうが本格的な活動になります。
  • お知らせやメール:休講、教室変更、試験の連絡などは日本語だけのこともあります。
  • ゼミ:少人数の授業で、発言や発表が求められます。

先生には「〇〇先生」と呼びかけ、です・ます調の丁寧な日本語で話しましょう。同級生とはすぐにくだけた話し方になります。切り替え方は丁寧語とタメ口の使い分け、友だち関係の深まり方は日本で友だちをつくるの記事をご覧ください。

留学生のアルバイト

留学ビザでアルバイトをするには、通常資格外活動許可を受ける必要があり、学期中は週あたりの労働時間に上限があります。ルールは変わることがあるので、出入国在留管理庁や在籍する学校で確認してください。カフェ、飲食店、コンビニ、家庭教師などが留学生によくある仕事です。初日から使えるフレーズを紹介します。

日本語読み方意味・使い方
留学生なのですが、週に何時間まで働けますか?ryūgakusei na no desu ga, shū ni nanjikan made hatarakemasu ka?面接で勤務時間を確認するとき
試験期間はシフトを減らしてもいいですか?shiken kikan wa shifuto o herashite mo ii desu ka?テスト前に勤務を調整したいとき
授業があるので、平日は夕方からなら入れますjugyō ga aru node, heijitsu wa yūgata kara nara hairemasu勤務できる時間を伝えるとき
すみません、もう一度お願いしますsumimasen, mō ichido onegai shimasu聞き取れなかったとき

接客の場面については、接客で使う日本語とコンビニで使う日本語の記事もご覧ください。

出発前の数か月でできる準備

  • 留学を決めたらすぐ:ひらがなとカタカナを覚えましょう。看板、メニュー、書類がぐっと読みやすくなります。覚え方はひらがな・カタカナの記事で紹介しています。
  • 6か月前:初級の教材を一通り進め、しっかりした自己紹介を用意しましょう。オリエンテーション、授業、サークル、アルバイトの面接と、何度も使います。
  • 3か月前:市役所、銀行口座の開設、留学生課、アルバイトの面接など、最初に出会う場面を練習しましょう。手続きについては日本移住チェックリストが参考になります。
  • 最後の1か月:聞く力と話す力に集中しましょう。教室の日本語はゆっくりで聞き取りやすいですが、実際の日本語はそうではありません。

クラス分けテストを受ける方や、入学にJLPTが必要な方は、JLPTのレベル解説で自分の位置を確認してみてください。

よくある質問

日本語がまったくできなくても留学できますか?

できます。日本語学校は初心者を受け入れていますし、交換留学や英語の学位プログラムの多くは日本語力を条件にしていません。それでも、基礎的な日本語があれば、来日直後の生活がずっと楽になります。

ワーキングホリデーのほうがいいですか?

目的によります。日本で暮らし、働くことが主な目的ならワーキングホリデー、資格を取りたい、体系的に学びたいなら留学が向いています。比較にはワーキングホリデーで必要な日本語の記事をご覧ください。

準備を整えて日本へ

日本での1年をいちばん充実させるのは、来日時にすでに簡単な会話ができる学生であることが多いです。最初の週から周りの輪に入っていけるからです。ネイティブ講師とのオンラインレッスンなら、今の学業に合わせて受講でき、クラス分けテストやJLPTの対策にも対応し、来日後もそのまま続けられます。