日本語の契約書を英語に翻訳する:署名の前に知っておきたいこと
日本語の契約書を受け取ったとき、プロに英語へ翻訳してもらえば、署名、交渉、弁護士への相談の前に、何が書かれているかを正確に理解できます。良い契約書の翻訳は、美しい文章よりも正確さと一貫性を重視し、原文の番号や構成をそのまま保ち、英語にぴったり当てはまる言葉がない用語には注記を付けます。ただし、翻訳は内容を理解するためのもので、法的な助言の代わりにはなりません。署名するかどうかの判断は、日本の法律に詳しい弁護士と相談しましょう。官公庁などから認証翻訳や宣誓翻訳を求められた場合は、それを専門とする業者が必要です。この記事では、日本語の契約書を受け取った海外の企業や個人の方に向けて、契約書翻訳のポイントを紹介します。海外の取引先に契約書を送る日本企業の方にも役立つ内容です。
日本の契約書によく出てくる言葉
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 甲・乙 | kō, otsu | 当事者を表す呼び方。英訳では「Party A」「Party B」とするか、当事者の名前に置きかえることが多い |
| 業務委託契約 | gyōmu itaku keiyaku | Service or outsourcing agreement |
| 秘密保持契約 | himitsu hoji keiyaku | Non-disclosure agreement (NDA) |
| 損害賠償 | songai baishō | Compensation for damages |
| 反社会的勢力の排除 | hanshakaiteki seiryoku no haijo | どちらの当事者も暴力団などと関係がないことを定める、日本の契約書の標準的な条項 |
| 準拠法 | junkyohō | Governing law |
| 合意管轄 | gōi kankatsu | 紛争を扱う裁判所についての合意(agreed jurisdiction) |
| 協議事項 | kyōgi jikō | 定めのない事項は誠実に協議して決めるという条項 |
日本の契約書は英語の契約書より短く、誠実な協議に任せる部分が多い傾向があります。これは弁護士と話し合うべき違いであり、翻訳者が言葉を足して「直す」ものではありません。
良い契約書翻訳とは
- 同じ用語は毎回同じように訳す。法律文書では、文体よりも一貫性が大切です。
- 構成を保つ。「第1条」「第2項」などの番号や段落をそのまま残し、特定の条項について話し合えるようにします。
- あいまいな点に注記を付ける。原文があいまいだったり、複数の意味にとれる用語があったりする場合は、勝手に推測せず、注記で説明します。
- 意味を足したり減らしたりしない。翻訳者の仕事は、契約書に書かれていることを示すことで、契約書を良くすることではありません。
日英二言語の契約書
英語と日本語の両方で契約書を作る場合は、内容が食い違ったときにどちらを優先するかを決め、契約書に明記しましょう。交渉で変更があるたびに両方を並べて確認すれば、二つの版がずれていくのを防げます。
依頼する前に
- 別紙や、ほかの書類で参照されている条件も含めて、完全できれいなコピーを送りましょう。
- 翻訳の目的(内容の理解、交渉、弁護士との共有など)を伝えましょう。
- 納期と、全文の翻訳が必要か、まず主要な条項の要約がほしいかを伝えましょう。
- 機密性の高い書類を送る前に、秘密保持契約を結ぶのが一般的です。
そのほかのポイントは翻訳を依頼する前のチェックリストと日本語翻訳者の選び方で紹介しています。
Hanabuddiesができること
Hanabuddiesは、契約書、利用規約、秘密保持契約、取引のやりとりなど、ビジネス文書の日英翻訳を、内容の理解や交渉のために承っています。弁護士ではないため法的な助言は行っておらず、認証翻訳や宣誓翻訳もお引き受けしていません。日本企業と交渉中であれば、対面またはオンラインでの会議や通話の通訳も承ります。日本企業との交渉もご覧ください。書類と納期をお知らせいただければ、お見積もりをお送りします。