日本人の患者さんと接する医師・看護師・医療スタッフのための日本語
海外や日本で日本人の患者さんを診る医師、看護師、医療スタッフにとって役立つのは、範囲を絞った日本語です。あいさつと安心させる言葉、症状や痛みについての簡単な質問、体の部位、薬や次回の受診についてのわかりやすい説明などです。基礎的な日本語は信頼関係を築き、その場で役立ちますが、同意の取得、診断、複雑な説明については、自分の語学力に頼らず、勤務先の医療通訳に関する方針に従ってください。この記事は日本人の患者さんと接する海外の医療従事者に向けたガイドです。
患者さんを安心させる表現
| 日本語 | 使う場面 |
|---|---|
| 今日はどうされましたか。 | 診察の始めに。 |
| どこが痛いですか。 | 痛みの場所を聞くとき。 |
| いつからですか。 | 症状の始まりを聞くとき。 |
| 痛みは1から10でどのくらいですか。 | 痛みの強さを聞くとき。 |
| アレルギーはありますか。 | 処方の前に。 |
| 少しチクッとします。 | 注射や採血の前に。 |
| 大丈夫ですよ。 | 安心してもらうとき。 |
日本人の患者さんの症状の伝え方
日本人の患者さんは、痛みを「ズキズキ」「チクチク」「ガンガン」「キリキリ」などの擬音語・擬態語で表すことがよくあります。これを知っておくと、言いたいことがつかみやすくなります。日本語のオノマトペと、患者側の病院で使う日本語もご覧ください。
診察での文化的なポイント
- 医師に迷惑をかけないよう、痛みを控えめに伝えたり質問を控えたりする患者さんもいます。はっきり尋ね、考える時間をとりましょう。
- うなずきは「聞いています」という意味のことが多く、「同意」や「理解」とは限りません。具体的な質問で理解を確認しましょう。
- 家族が治療の判断に深く関わることを期待している場合があります。
- 日本で処方されていた薬の量や種類と違うこともあるので、理由を説明しましょう。
説明と書面での情報
薬、傷の手当て、次回の予約についての日本語の説明書があると、間違いが減ります。文は短くし、ネイティブが翻訳・確認したものを用意しましょう。患者さんが日本の診療記録を持参した場合は、参考用に翻訳できます。日本の診療記録の翻訳をご覧ください。
通訳を使うべき場面
同意の取得、診断、治療の選択肢、終末期の話し合い、患者さんが不安そうなときは、病院の方針に沿って資格のある通訳を利用しましょう。通訳を介して話すコツは日本語通訳との仕事の進め方で紹介しています。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブ講師が、患者さんへのあいさつ、問診、診察の指示、安心させる言葉など、あなたの専門分野に合わせたコースを作り、シフトに合わせた時間にロールプレイで練習します。患者さん向けのリーフレットや説明書の自然な日本語への翻訳も承ります。この記事は医療上の助言ではありません。