日本語の会議で発言する:賛成・質問・反対のフレーズ
日本語の会議で自信を持って発言するには、賛成する、質問する、意見を加える、丁寧に反対する、決まったことを確認する、といった場面ごとに、いくつかのフレーズを覚えておくことが近道です。「です・ます」の丁寧な形を使い、「〜と思います」などで意見をやわらげ、反対するときはきっぱり「いいえ」と言うのではなく、質問や懸念として伝えましょう。日本の会社では、実際の話し合いの多くが会議の前後にも行われるため、何を言うかと同じくらい、いつ言うかも大切です。この記事は、日本の会社で働く外国籍の方や日本語を学ぶ社会人に向けて、会議で使えるフレーズとその背景にある習慣を紹介します。外国籍の同僚をサポートする日本人の方にも参考になる内容です。
日本の会議の特徴
- 決める場というより確認する場であることが多い。アイデアは事前に1対1で話し合われることがよくあり、これを「根回し」と呼びます。新しい提案や懸念がある場合は、先に個別に伝えておくほうが効果的なことがあります。
- 上下関係が発言の順番に影響する。役職の高い人が最後に話すこともあり、若手は発言を控えがちです。新しく入った人の短く丁寧な発言は歓迎されますが、長い独演は好まれないことがあります。
- 沈黙は普通のこと。間があっても、反対や退屈を意味するわけではありません。急いで埋めなくて大丈夫です。
- 直接的な表現はやわらげられる。強い主張はクッション言葉で包まれるのが一般的で、「それは難しいかもしれません」が「できません」を意味することもあります。
全体像については日本の職場文化をご覧ください。
賛成する・話についていっていることを示す
- おっしゃる通りだと思います。(敬意を込めた言い方)
- 賛成です。
- なるほど、確かにそうですね。
自分の意見を加える
- 一つ提案があるのですが、よろしいでしょうか。
- 補足させていただくと、〜
- 個人的には、〜と思います。
- 〜という方法もあるかと思います。
質問する
- 一点、確認させてください。
- すみません、〇〇について、もう少し詳しく教えていただけますか。
- 今のお話は、〜ということでしょうか。
日本の会議では、確認のための質問は弱さではありません。特に第二言語で働く人にとっては、慎重で責任感のある姿勢と受け取られます。
丁寧に反対する
クッション言葉で始め、相手の意見を受け止めてから、自分の考えを懸念や質問として伝えましょう。
- おっしゃることはよくわかるのですが、〜
- 一つ気になる点があります。
- 〜という可能性はないでしょうか。
- 別の見方をすると、〜
特に目上の人に対しては、「それは違います」のような断定的な言い方は避けましょう。
聞き取れなかったとき
- 申し訳ありません、聞き取れなかったので、もう一度お願いできますか。
- 後ほど資料を確認させてください。
まとめと次のステップ
- では、私のほうで〇〇を進めます。
- 期限は〇日でよろしいでしょうか。
- 本日の内容をまとめて、後ほど共有します。
会議のあとに書面でフォローすることは「報連相」(報告・連絡・相談)の一部です。フォローの書き方は職場のチャットの書き方をご覧ください。
実践的なコツ
- 言いたいことを1つか2つ事前に準備し、書き出して声に出して練習しておきましょう。
- 議題と資料を前もって読んでおくと、話が速くてもついていけます。
- 早めに短く発言する。あとから割って入るより簡単です。
- オンライン会議では、発言のタイミングがつかみにくいときはチャットで質問しましょう。日本企業でリモートワークをするもご覧ください。
- 発表する場合は、日本語でプレゼンテーションをする方法が参考になります。
本番の前に練習を
これらのフレーズは、使ってこそ自然に出てくるようになります。ビジネス日本語のレッスンでは、実際の議題をもとにした模擬会議や、役割を変えながら丁寧に反対する練習を行い、その場で敬語を直すことができます。誤解が許されない大切な会議では、自信がつくまでの間、通訳を入れるのもひとつの方法です。