JLPTに不合格だったら:成績の読み方と次に合格するための対策
JLPTに不合格だったら、まず成績を確認しましょう。どの得点区分が、どのくらい足りなかったかがわかります。あと少しで不合格になる原因の多くは、読解や聴解など1つの得点区分が基準点に届かなかったこと、あるいは日本語がわからなかったのではなく時間が足りなかったことです。まずはその弱点を1つ直し、ほかの力も維持しながら、次の試験に申し込みましょう。重点を絞った計画があれば、次の受験で同じレベルに合格する学習者はたくさんいます。
まず、成績を読み解く
結果には、各得点区分の得点(尺度得点)と総合得点が書かれています。合格するには、総合得点が合格点以上で、かつすべての得点区分で基準点以上が必要です。次の3つを確認しましょう。
- どちらの基準に届かなかったか:総合得点はよいのに1つの区分が基準点に届かなかった場合と、総合得点が低い場合とでは、課題がまったく違います。
- どのくらい足りなかったか:数点なら解き方の問題です。20〜30点なら、そのレベルでもう少し時間が必要です。
- 参考情報:多くのレベルでは、文字・語彙と文法についてA・B・Cの評価も表示されます。Aはほとんどの問題に正解したこと、Cは正答率が3分の1未満だったことを表します。言語知識のどこを勉強すればいいかの手がかりになります。
尺度得点の仕組みはJLPTの模擬試験と採点の仕組みで説明しています。
不合格になるよくある理由
| 結果 | 考えられる原因 | 次回の対策 |
|---|---|---|
| 読解の点が低い | 時間が足りない、または1語ずつゆっくり読んでいる。 | 時間を計った練習と、毎日の読む量を増やす。読解のコツをご覧ください。 |
| 聴解の点が低い | 自然なスピードで聞く量が足りない、または話し手が最終的に決めたことを聞き逃している。 | 毎日のリスニングと問題形式ごとの練習。聴解のコツをご覧ください。 |
| 文法がC | リストで文型を覚えたが、使い方を理解していない。 | すべての文型で例文を作り、講師に確認してもらう。文法対策のコツをご覧ください。 |
| 文字・語彙がC | 覚えている言葉が少ない、または漢字の読み方が弱い。 | 毎日の間隔反復。漢字対策と語彙対策をご覧ください。 |
| すべての区分で低い | 今の力には、1つ上のレベルだった。 | 1つ下のレベルを受けるか、再受験までの時間を長めにとる。 |
同じレベルをもう一度受けるべき?
合格点まであと10点ほどだった場合や、1つの区分だけが基準に届かなかった場合は、同じレベルを受け直すのが一般的です。すべての区分で大きく足りなかった場合は、先に1つ下のレベルに合格してから上を目指すほうがよいこともあります。履歴書には、上のレベルの不合格よりも下のレベルの合格のほうが役立つことが多く、自信を取り戻すことにもつながります。
時期も考えましょう。JLPTが12月の年1回しか実施されない国も多く、7月と12月の2回実施される国もあります。住んでいる地域の日程を確認してください。申し込み方法は日本国外でのJLPTの申し込み方法で紹介しています。
次の受験に向けたプラン
- 1週間休んでから、模擬試験を解く:試験当日ではなく、今の実力がわかります。
- いちばん弱い区分を選び、勉強時間の半分ほどをそこに使います。
- ほかの区分も続ける:軽めの毎日のルーティンで、得意な区分の力が落ちないようにします。
- 月に1回、本番と同じ条件で練習する:時間は厳密に計りましょう。
- 最後の6週間は、模擬試験を通しで解き、すべての間違いを見直します。当日の注意点はJLPT試験当日のポイントをご覧ください。
不合格のあとに講師ができること
不合格のあとは、講師の力がいちばん活きるタイミングでもあります。講師は練習問題の解答を見て、ひとりでは気づきにくい間違いのパターンを見つけられます。そのうえで、不合格の原因になった区分に絞ってレッスンを行い、時間を計った練習をして、次の試験まで計画どおりに進めるお手伝いをします。レッスンの内容はJLPT対策の個人レッスンをご覧ください。
よくある質問
不合格の記録は残りますか?
認定書がもらえるのは合格したときだけです。企業や学校が求めるのは認定書なので、不合格がどこかに出る必要はありません。
どの問題を間違えたかわかりますか?
いいえ。JLPTでは解答は返却されません。わかるのは得点区分ごとの得点と参考情報です。
不合格になるのはよくあることですか?
はい。特にN2とN1では、不合格を経験してから合格する人がたくさんいます。不合格は判定ではなく、次に活かせる情報です。
次の受験に向けて準備している方は、オンライン日本語レッスンで、成績と次の試験日に合わせた計画を講師と立てられます。