報連相:日本の会社での報告・連絡・相談
報連相(ほうれんそう)は、上司やチームに常に状況を共有する、日本の職場の基本的な習慣です。「報告」(進み具合や結果を伝える)、「連絡」(事実や変更を共有する)、「相談」(決める前に意見を求める)の頭文字を取った言葉です。日本の上司は、小さな問題も含めて、早めに、こまめに知らせてもらうことを期待しており、その頻度は多くの欧米の職場よりずっと高いです。日本企業で、または日本企業と働くなら、報連相は信頼を得るいちばんの近道のひとつです。この記事は、日本の職場で働く外国人の方に向けたガイドです。
3つの要素
| 要素 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 報告 | 任された仕事の進み具合、結果、問題を伝える | 取引先が見積もりを承認したことを上司に伝える |
| 連絡 | ほかの人が知っておくべき事実を、自分の意見を入れずに伝える | 会議の時間が変わったことをチームに知らせる |
| 相談 | 迷ったときに、決める前に意見を求める | 難しい依頼への返事のしかたを確認する |
なぜそれほど大切なのか
日本の会社では意思決定がチームで共有され、上司は部下の仕事に責任を持つため、予想外のことが起きるのを嫌います。解決策がなくても問題を早めに報告することは、弱さではなく責任感の表れと受け取られます。ほかの国では自立的に見える「仕事が終わるまで何も言わない」という態度は、何かを隠しているように見えることもあります。日本の職場文化もどうぞ。
役立つフレーズ
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 〇〇の件で、ご報告があります。 | … no ken de, go-hōkoku ga arimasu. | 報告を切り出す |
| 結論から申し上げますと、… | ketsuron kara mōshiagemasu to, … | 結論を先に伝える |
| 進捗をご報告します。現在、7割ほど終わっています。 | shinchoku o go-hōkoku shimasu. genzai, nanawari hodo owatte imasu. | 進み具合の報告 |
| 念のため、ご連絡いたします。 | nen no tame, go-renraku itashimasu. | 確認のための連絡 |
| 少しご相談したいことがあるのですが、今よろしいでしょうか。 | sukoshi go-sōdan shitai koto ga aru no desu ga, ima yoroshii deshō ka. | 相談を切り出す |
| 申し訳ありません。問題が発生しました。 | mōshiwake arimasen. mondai ga hassei shimashita. | 問題の報告 |
これらのフレーズの敬語については仕事で使う敬語の基本もどうぞ。
上手な報連相のポイント
- 結論から:結果や必要な判断を先に伝え、それから詳しく説明します。
- 悪い知らせほど早く:問題がわかったらすぐに、次にどうするかとあわせて報告します。
- 中間報告:時間のかかる仕事は、聞かれる前に中間報告をします。
- 決める前に相談:迷ったら、自信を持って間違えるより、さっと相談するほうがよいです。
- 手段を選ぶ:ちょっとした報告はチャット、大切なことは対面やメールで。仕事のチャットで使う日本語と日本語のビジネスメールもどうぞ。
- リモートワーク:オフィスにいないときは、多すぎるくらいに共有しましょう。日本企業でリモートで働くもどうぞ。
日本人の部下を持つ方へ
海外で日本人の同僚をマネジメントしている場合、頻繁な報告や質問は自信のなさではなく、報連相の習慣です。そのための時間をとり、どこまでなら一人で決めてよいかをはっきり伝えると、お互いに働きやすくなります。海外の日系企業で働くもどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブの日本語講師がオンラインのマンツーマンでビジネス日本語を指導し、進捗報告、問題の報告、相談、短い報告書の作成など、ロールプレイで報連相を練習します。チーム向けには社員向け日本語研修も行っています。