日英翻訳者になるには
日英翻訳者になるには、3つの力が必要です。とても高い日本語の読解力(日本語能力試験N1程度以上)、訳出先の言語(多くの場合は母語)での優れた文章力、そして法律、金融、医療、ゲーム、マーケティングなどの専門分野の知識です。日本でも多くの国でも、翻訳者として働くのに資格は必要ないため、クライアントは訳文のサンプル、経験、専門分野で判断します。多くの翻訳者は社内翻訳、翻訳会社、小さなフリーランスの仕事から始めて実績を積み、キャリアを通じて両方の言語を学び続けます。この記事は、日英翻訳者を目指す日本語学習者に向けたガイドです。
必要なスキル
| スキル | 大切な理由 |
|---|---|
| 読解力 | 省略された主語、ニュアンス、敬語、書かれていない文脈を理解する必要があります。JLPT N2からN1へもどうぞ。 |
| 訳出先の言語での文章力 | クライアントが求めるのは自然に読める訳文です。そのため、母語への翻訳だけを行う翻訳者が多くいます。 |
| 専門分野 | 法律、金融、医療、技術、ゲームなど、分野ごとに用語や慣習があり、専門性のある翻訳者ほど報酬も上がります。 |
| 調べる力 | 推測せず、日本語の資料で正しい用語を探して確認する力です。 |
| ツール | 翻訳支援(CAT)ツール、用語集、機械翻訳が役立つ場面と逆効果になる場面の見きわめ。日本語の機械翻訳もどうぞ。 |
| ビジネススキル | 見積もり、納期、請求書、時差のあるクライアントとのやりとり。 |
よくある入り口
- 日本と取引のある会社での社内翻訳:ほかの業務と並行して、メール、報告書、資料を翻訳します。海外の日系企業で働くもどうぞ。
- 翻訳会社:新しい翻訳者にトライアル(試験翻訳)を課すことがよくあります。
- フリーランス:小さな直接取引から始めて、継続的な仕事につなげます。
- ほかの職業からの転身:法律、エンジニアリング、金融などの経験を生かし、その分野で翻訳をします。
- 大学院で翻訳を学ぶ:訓練や人脈づくりに役立ったと感じる翻訳者もいます。
通訳は関連はあっても別の仕事で、洗練された文章力よりも、速く聞き取って話す力が求められます。通訳と翻訳の違いもどうぞ。
練習の方法
- 実際の文章を訳す:選んだ分野の文章を訳し、公式の英語版があれば比べてみましょう。
- 日本語を幅広く読む:ニュース、報告書、小説など。日本語のニュースの読み方もどうぞ。
- フィードバックを受ける:読み違えた点は日本語のネイティブに、英語は優れた編集者に見てもらいましょう。
- 用語集をつける:用語とその訳し方を記録します。
初心者によくある間違い
- 一語一語訳して、英語が日本語のように聞こえてしまう。
- 主語が省略されているとき、誰が何をしているのかを取り違える。
- 敬語を平板に訳してしまい、改まった手紙の調子が失われる。仕事で使う敬語もどうぞ。
- 契約書や医療記録など、知識のない分野を専門知識なしで引き受けてしまう。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブ講師がオンラインのマンツーマンレッスンで、翻訳者を目指す方の高度な読解をサポートします。実際の日本語の文章の理解を確認し、ニュアンスや敬語を説明し、練習で訳した文章を一文ずつ見ながら読み違えた点を指摘します。N2・N1以降のレッスンについては上級者向けの日本語レッスンもどうぞ。レッスンは語学の指導であり、翻訳の資格ではありません。