JLPT N2からN1へ:変わることと12か月の学習計画
JLPTのN2からN1へは、N2に余裕を持って合格した方なら、着実に勉強して約1年が目安です。ぎりぎりで合格した方や、日本語を使う機会が少ない方はもう少しかかります。大きな差は読解と語彙です。N1では社説や評論など長く抽象的な文章、書き言葉のかたい文法、より幅広い漢字と語彙が出題され、聴解も速く、話の構成がわかりにくくなります。現実的な計画は、4か月で語彙と読解の持久力をつけ、4か月でN1の文法と読む速さに取り組み、最後の4か月で時間を計った演習をすることです。
N2とN1の違い
| 分野 | N2 | N1 |
|---|---|---|
| 読解 | 身近な話題についての新聞記事や解説文 | 抽象的な議論や暗に示された意見を含む社説、エッセイ、評論 |
| 語彙・漢字 | 日常や一般的な仕事で使う語彙 | かたい言葉、書き言葉、専門的な言葉、多くの類義語 |
| 文法 | 話し言葉と書き言葉でよく使われる文型 | かたい文語的な文型(〜をもって、〜ならでは、〜といえども) |
| 聴解 | 自然に近い速さのわかりやすい会話や話 | 自然な速さの講義、討論、要点がはっきり言われない会話 |
N1は「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の3つの得点区分があり、それぞれ60点満点です。合格には総合得点180点中100点以上に加えて、各区分で基準点以上が必要なので、読解が得意でも聴解が弱いと不合格になることがあります。最新のルールはJLPTの公式サイトで確認しましょう。JLPTの結果と認定書もどうぞ。
N1は本当に必要?
日本での多くの仕事では、N2が一般的な条件です。N1は、一日中日本語を使う仕事、翻訳・通訳、一部の大学院、一部の在留資格のポイントなどで役立ちます。企業にとっては、資格よりも会議で日本語を自由に使えることのほうが大切な場合も多くあります。JLPT N2とN1、どちらを受けるべき?と日本で働くために必要な日本語レベルもどうぞ。
12か月の計画
- 1〜4か月目:語彙と読解の持久力。N1の語彙と漢字を間隔反復で毎日覚え、毎日ひとつ意見文や長い記事を読み、知らない言葉を書き出します。JLPT語彙対策のコツと日本語のニュースの読み方もどうぞ。
- 5〜8か月目:文法と速さ。N1の文法を少しずつ進め、自分で例文を作ります。読解問題の時間を計り、筆者の意見を見つける練習をします。JLPT文法対策のコツもどうぞ。
- 9〜12か月目:試験演習。時間を計って模擬試験を解き、間違いをすべて見直して、苦手な文型の一覧を作ります。インタビューやポッドキャストなど、自然な速さの日本語を毎日聞きましょう。JLPTの模擬試験とJLPT聴解対策のコツもどうぞ。
試験が近づいてからの月ごとの計画はJLPT N1の学習計画もどうぞ。
よくある失敗
- 単語や文法のリストだけで勉強する:N1の読解に必要な持久力と速さは、たくさん読むことでしか身につきません。
- 聴解を後回しにする:区分ごとの基準点があるので、ほかの区分では補えません。
- 時間を計った演習が遅すぎる:知識は十分なのに、読解で時間が足りなくなる人が多くいます。
- 話す練習をやめてしまう:試験に会話はありませんが、N1を求める仕事では必ず話す力が必要です。JLPTに会話試験はある?もどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブの日本語講師が、試験日に合わせてN1の学習計画を立て、難しい読解や文法を一緒に確認し、間違えた選択肢がなぜ違うのかを説明しながら、会話の練習も続けます。レッスンはオンラインのマンツーマンなので、仕事と両立できます。