日本企業を顧客に持つコンサルタントのための日本語
日本の顧客と仕事をするコンサルタントにとって、日本語が必要な場面は三つあります。会議で信頼関係をつくること、意思決定が実際にどう進むかを理解すること、提言が相手に伝わるように発表することです。特に役立つのは、ビジネスの敬語、プロジェクトや提案の語彙、顧客の資料を読む力、そして根回しから稟議までの合意形成の流れを知ることです。通訳を使う場合でも、少し日本語ができるとワークショップやインタビューの雰囲気が和らぎ、言葉にされないことにも気づきやすくなります。この記事は、日本企業を顧客に持つコンサルタントに向けたガイドです。
日本語が特に役立つ場面
- 会議の始めと終わり:適切なあいさつとお礼。日本の取引先との会議もどうぞ。
- 関係者へのインタビュー:人は自分の言葉のほうが率直に話してくれます。
- 顧客の資料を読む:資料、議事録、社内レポートなど。
- 分析結果の発表:結論を先に、分かりやすく、控えめに。日本語でのプレゼンテーションもどうぞ。
- 業務後の関係づくり:会食など。飲み会のマナーもどうぞ。
よく使う語彙
| 日本語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 提案書 | ていあんしょ | 提案をまとめた文書 |
| 課題 | かだい | 解決すべき問題 |
| 現状分析 | げんじょうぶんせき | 今の状況の分析 |
| 施策 | しさく | 具体的な取り組み |
| 工数 | こうすう | 作業にかかる人手と時間 |
| 成果物 | せいかぶつ | 納品するもの |
| 決裁者 | けっさいしゃ | 最終的に承認する人 |
| 根回し | ねまわし | 決定の前の非公式な調整 |
| 稟議 | りんぎ | 社内の正式な承認手続き |
顧客との会議で使える表現
- 「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
- 「まず、結論から申し上げます」
- 「御社の課題は三つあると考えております」
- 「ご意見をお聞かせいただけますか」
- 「持ち帰って検討いたします」
- 「来週までに資料をお送りします」
やわらかい断り方も聞き取れるようにしましょう。「検討します」「難しいかもしれません」は、実際には「いいえ」の意味であることが多いです。日本語での断り方もどうぞ。
意思決定の進み方を理解する
提言が、発表したその会議で承認されることはあまりありません。多くの場合、関係者一人ひとりとの非公式な話し合い(根回し)を重ね、その後で正式な稟議書が回覧され、押印されていきます。早めに草案を共有し、ほかに誰に相談すべきかを確認し、先方の担当者が社内で使える資料を渡しましょう。日本企業との交渉や日本のビジネスマナーもどうぞ。
通訳と一緒に働く
正確さが大切なワークショップ、インタビュー、運営委員会では通訳を使い、あいさつ、雑談、関係づくりには自分の日本語を使うコンサルタントが多くいます。プロジェクトの内容、用語、略語は事前に通訳者に共有しましょう。日本語通訳と上手に仕事をするにはもどうぞ。
Hanabuddiesのサポート
ネイティブの日本語講師が、オンラインのマンツーマンで、英語で説明しながら、プロジェクトに合わせたビジネス日本語をお教えします。会議の表現、プレゼンテーション、敬語、顧客の資料の読み方などです。大切な会議には、英日通訳を日本国内や海外での対面(通訳者の交通費はお客様のご負担)またはオンラインで手配し、提案書やレポートの翻訳も承ります。日本語はTakekuniが校正します。ビジネス日本語レッスンもどうぞ。