日本で暮らすにはどのくらい日本語が必要?
東京に住み、英語で働く仕事であれば、日本語がほとんどできなくても日本で暮らすことはできます。ただ、基本的な日常会話(話す力でJLPT N4程度)と、スマートフォンの助けを借りて標識や書類を読める力があれば、毎日の生活はずっと楽になり、お金もかからず、孤独も感じにくくなります。日本語の職場で働くなら、通常N2以上が必要です。必要な日本語の量は、住む地域、仕事、地元の学校に通う子どもがいるかどうかによって変わります。この記事では、場面ごとに詳しく解説します。
レベル別の目安
| レベル | 日常生活の様子 |
|---|---|
| ほとんど話せない | 大都市なら可能ですが、翻訳アプリや英語を話す同僚に頼り、公的な手続きには手助けが必要です。小さな問題の解決にも時間がかかります。 |
| サバイバル(N5程度) | 買い物、注文、電車、あいさつはできます。電話、書類、予約にはまだ手助けが必要です。 |
| 日常会話(N4〜N3程度) | ほとんどの用事を済ませ、近所の人と話し、簡単な電話をかけ、困っていることを説明できます。生活が「普通」に感じられ始めます。 |
| 仕事で使えるレベル(N2以上) | 日本語で働き、大家さん、学校、役所とやりとりでき、周りで起きていることをほぼ理解できます。 |
日本語が大きな違いを生む場面
- 部屋探し:日本語でしか対応しない不動産会社や大家さんも多くいます。日本での部屋の借り方をご覧ください。
- 役所と書類:住民登録、健康保険、年金、税金の書類は、大都市では英語のサポートもあるものの、ほとんどが日本語です。日本に引っ越して最初の1か月のチェックリストをご覧ください。
- 病院と薬局:アプリで症状を説明するのは簡単ではありません。病院と薬局で使う日本語をご覧ください。
- 子どもの学校:お便り、書類、保護者面談は日本語です。日本で子育てをする保護者のための日本語をご覧ください。
- 近所づきあいと地域:ごみの出し方、町内会、そしてあいさつ。日本のご近所で暮らすをご覧ください。
- 友だちづくり:英語だけの場合に比べて、日本語ができると人づきあいの幅がぐっと広がります。日本で友だちをつくるをご覧ください。
住む地域によって変わる
東京、大阪、横浜の中心部では、英語の表示が多く、写真つきのメニューを置く飲食店も多く、外国人向けのクリニックもあります。地方都市や郊外では、職場や町で英語を話すのは自分だけということもあり、日本語はすぐに必須になります。会社から大都市以外への赴任を命じられた場合は、勉強時間を多めに見込みましょう。
仕事によって変わる
- 英語で働く仕事(外資系企業、英語講師、一部のIT職など)は、日本語が少なくても務まりますが、仕事以外の場面では差を感じるでしょう。日本で英語を教える人に必要な日本語をご覧ください。
- 日本語の職場では、通常N2以上に加えて、ビジネスマナーと敬語が求められます。日本での仕事に必要な日本語レベルをご覧ください。
- エンジニアや専門職は英語で働き始めても、会議、チャット、資料が少しずつ日本語に移っていくことがあります。日本で働くエンジニアのための日本語をご覧ください。
引っ越し前の現実的な計画
- 到着前にかなを覚える:毎日練習して2週間が目安です。ひらがな・カタカナの覚え方をご覧ください。
- 最初の1か月の場面に絞る:空港、役所、銀行、携帯ショップ、スーパー、職場での自己紹介。
- アプリだけでなく、話す練習を:ネイティブ講師と数か月、週1回のレッスンを受けるだけで、最初の数週間が格段に楽になります。
- 到着後も続ける:日本に住めば自然に日本語が身につくわけではありません。定期的に勉強しないまま、何年もサバイバルレベルにとどまる人も多くいます。
会社の転勤で日本に移る方は、会社の転勤で日本へ移るときの日本語の準備をご覧ください。日本語が追いつくまでの間、大切な面談などでサポートが必要な場合は、対面での通訳や、通話やビデオ会議でのオンライン通訳も承っています。